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パフィンの楽園、スケリッグ・マイケル!

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断崖にたたずむパフィン。あまりの可愛らしさにメロメロ…

数日前、今回のグループさんの旅の大きな目的のひとつであったスケリッグ・マイケル(Skellig Michael, Co. Kerry)上陸を無事に果たすことができました!
(関連過去ブログ:ついに上陸…スケリッグ・マイケルへ!続・ついに上陸…スケリッグ・マイケルへ!スケリッグ・マイケルが登場する「スター・ウォーズ」最新作9月のスケリッグ・マイケル

天候によりボートの上陸率が低く、ただでさえ行くのが難しい場所なのに、昨今の「スターウォーズ」人気でますます予約が取りにくくなってしまったスケリッグ・マイケル。
1年越しで予定を立ててくださった今回のグループさんをなんとか行かせてあげたい!と、ボートの予約を試行錯誤し続け、なんと同日に12名全員の予約が取れたのはほぼ奇跡としか言いようがありません。
今年島への上陸許可を得たボートは15隻。1隻12名乗りですから、島開きする5~9月の短い期間に、1日180名の限られた人数しか島へ渡ることができません。
予約が取れてもボートが出ない日も多いというのに、天候もどんぴしゃり。皆さんの想いが見事通じて、思いがけずスムースに島へ行けてしまいました!

そして…。私自身はこれまで何度か上陸しているものの、春~夏の繁殖期に毎年島に棲むというパフィン(Puffin)を間近で見たことは一度もありませんでした。
今回どんぴしゃりで繁殖期に当たり、小さな岩島は「パフィンの楽園」そのもの。これまで海上にいるところしか見たことがなかったので、右も左もパフィン!という状況に大興奮。あまりの嬉しさにおおはしゃぎしてしまいました。

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黒い背中と白いお腹。カラフルなクチバシと、おそろいの色の足がカワイイ♪

日本名は「ニシツノメドリ」。北大西洋に生息する鳥で、日本にはいないそう。よく似た外観の「ニシ」がつかない「ツノメドリ」は太平洋に生息していますが、身体がパフィンより大きい。
北海道にいるエトピリカともちょっと似ていますが、エトピリカはよく見ると顔がちょっとコワい。パフィンの方が断然、カワイイです♪

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パフィン越しにリトル・スケリッグ島を見晴らす

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岩の間からじっとこちらを見つめるパフィン。カワイイ~

普段は海上に生息していますが、夏の繁殖期のみ上陸。以前、8月中旬に来た時に「ちょうど昨日、海に帰っちゃったよ」と言われてがっかりしたことがあったので、その頃まで島にいるようです。
この日は朝、霧が深く、普段は海へ魚を採りに行くはずの親パフィンたちが行かなかったので、おかげでおびただし数のパフィンが陸にいるのを見ることができました。

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飛び立つ瞬間。でも、羽をバタバタさせてぴょんと跳ねて移動するだけ。あんまり飛ばない…

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岩の上で「あっち向けホイ!」してるみたいなパフィン

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いちばん下の石段注目。人間気取りで歩くパフィン(笑)

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人がいても全然、怖がらない

そのいでたちがなんとも愛らしく、時にユーモラスであり、人間臭いのが見飽きがない。
山頂のビーハイブそっちのけでパフィンのあとをくっついて周り、写真を撮りまくってしまいました!

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ボートを見送るパフィン。「また来てね~」 by パフィン

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今度はみんなで見送る

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ちょっと見送ったけど、すぐに飽きちゃった子たち

今回、たくさん撮ったパフィンの写真の中で、いちばんのお気に入りがこちら。

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岩穴に隠れるシャイなパフィン。目がカワイイ♪

この日以来、あまりにも私がパフィン、パフィン…と興奮しているので、数日後にイニシュモア島でお客様がこんなマグカップを見つけてくれました!

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「毎日がパフィン」…って。変なロゴだけど、今の私の気分そのものかも(笑)

お客様に「ナオコさん、パフィンの生まれ変わりかも」と言われましたが、ほんとにそうかも。
もしそうだったら、きっとスケリッグ・マイケルのパフィンだったに違いありません!!!



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コメント

アイ

No title
十年以上前ですが、モハーでパフィンに会いました。それ以来のファンです。スコットランドでは禁煙パフィンの禁煙マークを見ました。イチゴ摘みは諦めましたが、来週8日からアイルランドを旅します。「汽車にのって」北に向かい、その後ダブリンを経てコークに行く予定です。直子さんの本を参考にプランを練っています。

naokoguide

アイさんへ
モハーの断崖でパフィンを見たのですね。崖で巣づくりするのでなかなか見るのが難しいようですからラッキーでしたね!

私の本がお役に立てて嬉しいです。「汽車にのって」緑のアイルランドを堪能していだけることを願っています。
非公開コメント

naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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