(新規一転、テンプレートを変えてみました。なんと、11年半前にブログをはじめて以来…かも!)
アイルランド出身の英雄のとして死後半世紀以上経ってその名を知られるようになり、近年ますます人気の
トム・クリーン(Tom Crean, 1877-1938)。
南西部ディングル半島のアナスコウル(Anascaul, Co. Kerry)村出身、20世紀初頭にイギリス海軍の水兵としてスコット、シャクルトンらが率いた南極遠征に3度参加。氷上を1500マイル(2400km)歩き、力尽きた仲間のためにさらに35マイル(56km)を18時間かけて単独で救助を求めに向かうなど、超人的な活躍をした人物です。
退役後、故郷のアナスコウルでパブの店主として静かな生涯を送りました。「サウス・ポール(South Pole=南極)」の名で知られる名物パブは、今もお孫さんに当たる方が経営しています。
このパブのことは後日ご紹介したいと思いますが、今日はトム・クリーン絡みの別の話題。
この夏、空飛ぶトム・クリーンが見られることになりました!

尾翼に注目!
Irish Times:Tom Crean to feature on Norwegian Air tailfinsより抜粋
北欧の人気LCC、ノルウェー・エアシャトル(Norwegian Air)は、乗り入れる各地の英雄や著名人の肖像が尾翼に描かれていることで知られています。
トム・クリーン号は、7月に新たに就航するアメリカ東海岸とベルファースト、コーク、ダブリン、シャノンを結ぶ路線に登場するのだそう。
これまでに尾翼を飾ったのは、女優グレタ・ガルボ(スウェーデン出身)、「叫び」の画家のムンク(ノルウェー出身)、作曲家のグリーク(ノルウェー出身)、童話作家アンデルセン(デンマーク出身)など早々たるメンバー。昨年私が
その家を訪ねたカール・ラ-ション(スウェーデン出身)もリストにある!
→
Tail fin heroes一覧いくつかの報道ではトム・クリーンが初の北欧「外」出身者とされていますが、イギリス人も採用されているようなので、初ではないにせよ数少ない北欧外出身者のひとり。
サウス・ポール・インのご子孫の皆さんも大喜びしているそう。候補になりそうな歴史上の人物はほかにもたくさんいるけれど、南極探検家が空を飛ぶというのがいいですよね!
この夏、ダブリン空港の飛行機ウォッチャーに混じって、私も空飛ぶトム・クリーン号を眺めているかもしれません!
(ダブリン空港近くの土手にウォッチャーたちがずらり並ぶ場所アリ)

アナスコウル村の小さな広場のトム・クリーン像(2016年9月撮影)
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