新しい年になりました。皆さん、2017年もどうぞよろしくお願いいたします!
大晦日に
ランサロテより戻り、ダブリンで年越し。今日はアイルランド国立美術館(National Gallery of Ireland, Dublin 2)へターナー展(
J.M.W. Turner)を観に行ってきました。

2017年1月1日~31日開催(写真は
National Gallery of Irelandより抜粋)
イギリス・ロマン派の画家として紹介されるJ.M.W. ターナー(Joseph Mallord William Turner、1775~1851)ですが、私の中のターナーの位置付けは、モネの「印象・日の出」より数十年早く、一瞬の光や情景をとらえる印象派的画風を先取りしていた天才画家。
日本にいた頃から大好きで、こちらに来たばかりの頃、ロンドンのテート・ブリテンやナショナル・ギャラリーで見られるターナーを片っ端から見てまわったこともありました。
ダブリンのナショナル・ギャラリーも水彩画を中心に数十点のターナー画を所有していますが、見ることが出来るのは毎年1月の一か月間オンリー。ターナー画は常展には出さず、年に一度、1月だけ特別に展示される習わしとなっています。
これは20世紀初頭にターナーの水彩画31点をダブリンに寄贈したイギリス人収集家、ヘンリー・ヴォハン(Henry Vaughan)の遺言によるもの。水彩画は毎年1月に無料で展示公開すること、なぜならその時期は自然光が弱く、絵に与えるダメージがもっとも少なくてすむから、ということでした。
今や技術が進歩し、自然光の影響を心配する必要はなくなったのですが、ナショナル・ギャラリーではヴォハンの遺言を守り続けています。ターナー展は毎年1月のギャラリー恒例行事となり、ダブリンの新春お楽しみイベントとしてとすっかり定着。
ダブリンの美術ファンにとっては、今年もターナーの季節がやって来た!…と新年が始まるわけです。
ここ数年、1月はいつも長期のサーフィン休暇などでダブリンを不在にしていることが多く、見逃し続けてきたので、今年はターナーで新年の幕開けを…と思い早々に見に行ってきました。
今回は水彩画の他にターナーの銅版画も多く展示されており、これがなかなか興味深かった。一度ではでは消化しきれなかったので、開催中にもう一度観に行きたいと思っています。
こういう時、無料なので、ふらり立ち寄って気軽に鑑賞できるのはありがたいですね。

本日の美術鑑賞に一緒に来てくれた小さなお友達アニー、4歳。友人のお嬢さんです。ギャラリーのカフェにてひと休み♪
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