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シング・ストリートは実在します!…ロケ地いろいろ

写真をアップして書く準備をしたものの、その時は時間がなくて、続きは後日…としたまま「下書き」フォルダーに埋もれている記事が山とあります…。
時遅し…になってしまったものもありますが、今からでも書いて情報として出しておこうかな、というものは少しずつ拾い出してアップしていこうと思います。

まず、2016年12月9日記「ジョン・カーニーの新作映画『シング・ストリート』、日本で上映中」の続き。ずい分時間が経ってしまいましたが、この作品のロケ地についてです。(少しネタバレあり)

「シング・ストリート(Synge Street, Dublin 8)」はダブリンに実在します。ただ、映画の内容(中学生がロックバンドをつくる話)を反映して、タイトルは綴り違いの「Sing(歌う)」ストリート。
主人公コナーが新しく通うことになった学校が、この通りにあるシング・ストリート・クリスチャン・ブラザーズ・スクール(Synge Street CBS)。実在のセカンダリー・スクール(日本の中学高校に相当)で、監督ジョン・カーニーの出身校です。
その設定自体が、ジョン自身の青春時代へのトリビュートなんですよね。

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映画のワンシーン、学校名が背後にしっかり映っていますね。写真はThe Gurdian - Sing Street review – pop goes the playgroundより

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「シング(Synge)」は人名ですが、18世紀にこの土地を所有していた英国国教会の主教エドワード・シングにちなむとのこと。この名で有名なアイルランド人には19世紀の作家ジョン・ミリントン・シング(John Millington Synge)がいます

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1864年創立の歴史ある学校。学校のクレストも映画で映されます

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外から見える学校の校舎

この界隈はかつてユダヤ人地区だったところで、アイリッシュユダヤ人博物館(Irish Jewish Museum)が近くにあったり、大通りの反対側にはノーベル文学賞受賞作家ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856 - 1950)の生家もあり、歴史的、文化的に興味深いエリアでもあります。
ダブリンらしいテラスドハウスが連なる街並みも素敵で、そんな風景も映画の中に出てきます。

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学校事務所の表玄関的な入り口はここでしょうか。街並みに同化しています(ここまでの4枚は2016年12月撮影)

主人公コナーがラフィーナに出会うのが、この入り口の通りを挟んだ向かいの家(40 Synge Street)。玄関口の石段にタバコをくわえて立ち、「あたし、モデルなの」と言う彼女にひと目惚れして、バンドやってるって思わず嘘ついちゃう!…ってところからコナーの青春の1ページが始まります。
プライベートなお宅なので写真は控えましたが、こちらの劇中歌のミュージックビデオに出てきます。


Sing Street - Drive It Like You Stole It (Official Video)

シング・ストリートでのラフィーナとの出会い、バンド結成のための仲間集め…とコナーの世界は広がっていき、ダブリンのさまざまな場所で物語が繰り広げられます。
バンドの新曲ビデオ撮影で海に飛び込んじゃう波止場は、最初はホウス(Howth)かと思いましたが、ダンレアリ(Dun Laoghaire)なんですね。
バンド仲間でDART(ダブリン郊外列車)に乗って出かけるシーンや、コナーのおじいちゃんのボートでドーキー・アイランド(Dalky Island)へ行くシーンも印象的。ドーキーの町近くのコリメア・ハーバー(Coliemore Harbour)から出発するのですが、昨年とあるCDジャケットの写真撮影の仕事でそこへご案内した時に撮った写真が手元に何枚かありました。(いずれも2019年4月撮影)

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閑静な高級住宅街に忽然と現れる小さな波止場。カラフルなボートがフォトジェニック

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この時は潮がだいぶ引いていました

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背後に見えるのが2人がデートしたドーキー・アイランド。対岸ウェールズとの貿易の拠点としてにぎわった時代もありましたが、今は静かな小島です

物語のラストで、コナーとラフィーナをこの波止場へ送っていったブレンダン兄ちゃんが、弟に夢をたくして「イエース!」と飛び跳ねて見送るシーンがいいですよね。あー、また観たくなってきた!

そのほか、コナーがラフィーナを乗せて夜の自転車ドライブをする街並みは、フレデリック・ストリート・ノース(Frederick Street North, Dublin 1)。時代ものの映画ロケがよく行われる、ダブリンの通りのひとつです。

そして、劇中に複数回登場する2人が会う墓地は、ギネス工場のお隣り…といった場所にあり、我が家のすぐ近く。先ほど散歩がてら通って写真を撮ってきました。

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セント・カティリンズ・パーク(St Catherines Park. Thomas Street, Dublin 8)。教会裏手のもと墓地の公園。ゲートが開いているのを見たことがなく、決まった開閉時間はないようです

逢引きが墓地…というところからして、大人への階段をのぼる可愛い2人の「禁じられた遊び」感いっぱい。
確かここでコナーがラフィーナにカセットテープを渡すシーンがありましたよね。ジョン・カー二ー監督含め、80年代にティーンエージャーだった私たちには、カセットテープはまさに甘酸っぱい思い出のアイコンなんですよね~。
(5/22追記 これは私の思い違いで、あらためて見直したところ、テープを渡すのはラフィーナの家の前。ラフィーナがひとり夜にテープを聞くシーンがここでした)

この墓地公園はトーマス・ストリート(Thomas Street)からだと教会の建物にさえぎられて見えませんが、一本裏手のハンブリー・レーン(Hanbury Lane)から見ることが出来ます。
コナーたちバンドのデビュー曲のミュージック・ビデオを撮影したのも、この界隈ではないかと思います。

さらに、このすぐ近くにあるフスコス(Fuscos Cafe, 27 Meath Street, Dublin 8)というお店が、ビデオ撮影後にコナーたちがフィッシュ・アンド・チップスを買いに行った店だそう。私は記憶にないのですが外観がちゃんと映っているそうで、さきほど通りすがりに確かめると、店は存在していました。グリーンのショップフロント。
写真を撮りたかったけれど、あまりにも下町の地元感がすごくて、カメラを向けようとしたらチップスを買いに並んでいたヨタヨタしたおじさんがにらみをきかせてきたので、やめておきました(笑)。

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コメント

もう一度見ました

実在するんですね!シングストリート!最初に映画を見たのもナオコさんのブログで知って、映画館で見ました。楽しかったし、ほんとすべてがまさに胸キュンの連続。私はすでに大人だった80年代(笑)ですが音楽番組でPVの衝撃を受けてた時代でした。カセットテープやデッキは必須アイテムで懐かしいです。それに、曲が、全部良いのが泣けます。バンドのメンバーを決めるときもつい、笑ってしまうシーンもありましたね。ネタバレになっちゃうかな?ハクがつくから彼を入れよう、というところ。(笑)今回、またナオコさんのブログを読んで、見たくなって、アマゾンプライムで見ました。心置きなくひとりで大声で笑ったり、思いがけずビービー泣いたりしながら(笑)見て、すっきりできました!!
バンドの重要人物のイーモンくんはどうしても若かりし頃のミッジ・ユーロに見えてしまいます。80年代のニューウエイブ時代の曲も大好きなので、もう、ほんとにすべてが胸キュン!主人公の妄想のライブシーンも最高だし、アニキの忠告や港での行動に泣けますーーー。今の世界や、自分の状況にこのタイミングで見られたのも本当に意味があるようにも思えてナオコさんの下書きフォルダから出していただいたこと、本当にありがとうございます!よかった-。
エンドロールを見て、フィルのイエロー・パールが使われていたことを知り、どのシーンだったかわからない!もう一度見よう♪って思ってます。そういえば、劇場で見たときもそう思ったのに忘れていたのかも。それからDARTのシーンも胸キュンポイントで、車窓の景色で流れて行く風景の中にもしや、フィルの元の持ち家とか、別荘とか出てたりして♪なんて、わくわく、しました。もやもややふわふわだけど、次を探す未来への道を前進するために、すごく良い時間をもらった気がします。あー、ダブリン行きたいー。

Re: もう一度見ました

うわ~、Reicoさんのコメント読んで今すぐ、また観たくなりました。夜も更けて来たけど、これから見ます!
よかった、時間が経っちゃったけど、アップして!コメントありがとうございます。

そうなんです、音楽がいいですよねー。ジョン・カーニー作品は日本では『Once』の方がヒットしたのかもしれませんが、アイルランドではやっぱり、こっちなんですよ。私は劇場公開を見逃して、あとからDVDで観たんですが、劇場で観た友達が拍手喝采、みんなノリノリだった、って言ってました。その昔、『コミットメンツ』が上映された時もそうだったらしいです。
『Once』は意外にアイルランド人にはうけてなかった。私は劇場で観て好きだったのですが、アイルランド人の友人はふーんって感じで(笑)。

そして、フィルのイエロー・パール。曲とタイトルがあまり一致してない私は、どの曲だったっけ…とYouTubeでビデオを観てびっくり。な、なんと、着物姿の日本人みたいな人が出てくるー。
https://www.youtube.com/watch?v=-4_PoRqpWRA

しかも、マスクにキスする場面があって、フィル、新型コロナを予言してたのか!?って思ってしまいました(笑)。

この曲、アチャ、アチャ、アチャ…って言ってると思ってたら、「attack」だったんですね(笑)
何処に使われていたか、これから観て確かめます!

Re: Re: もう一度見ました

Reicoさん、すみません、度々しつこくて。
先ほど見終わり、もう、もう一度観たい!(笑)

今回観て、気がついたこと。
・コナーのお父さんが『ゲーム・オブ・スローンズ』のリトルフィンガー!
・アマゾンプライムで初めて字幕付きで観たのですが、日本語訳が秀逸!
・フィッシュアンドチップス屋、フスコス確認。夜の場面だったんだ~
・これは兄弟の物語でもあった…ということを再認識。ブレンダン兄ちゃんの苦悩と優しさが心にしみました

イエローパールですが、注意していたつもりでしたがわかりませんでした。疑わしきは一か所、学校のステージでの撮影の時、終わりだけがチョロっとだけ流れた曲があって、あれがそうかな?
もしもまたご覧になる時があって、わかったら教えてくださいー!

私もこのタイミングで観て、勇気とファンタジーをもらいました。Reicoさんにコメントいただいたおかげです、ありがとうございました!

更にもう一度見たい♪

わー、ナオコさん、こちらこそありがとうございます。夜も更けたのに確かめてくださって!イエローパールのPV、初めて見ました。
こんな内容だったんですね。アチャ アチャ は、たしかサッカー好きのフィルが試合を観戦中に、観客の声援を聞いてインスピレーションが沸いたと、何かのインタビュー記事で読みましたっけ。ほんとコロナを予言していたようなビデオでびっくりです!!教えてくださってありがとうございます。
もう一度気をつけながら見て、どこに使われたのかわかったらご報告しますね!

それと、昨日知ったことですが、劇場公開当時のTwitterには、シングストリートの好きなところを語るつぶやきがたくさん残っていて、読んでてほほえましくて声を出して笑ってしまいました。こんなにたくさんの人が細かいところにまで夢中になったんだな、って。
私もつぶやきたかったです。(笑)
Once、もよかったですが、地元の人にはシングストリートの方が好評って、なるほど、って思いました。シングストリート、元気になりますよね。いろんな意味で絶景がたくさんです。また、すぐに観たくなりました。(^_^)

Re: 更にもう一度見たい♪

ほんとに何度でも観たくなりますよね!
Twitterもチェックしてみます!

そうか、アチャ、アチャはやっぱりサッカー観戦風なんですね。シングストリートでも最初のビデオ撮影の時、チャイナ風を意識していたから、このアジアンな感じは当時の流行りだったのでしょうか。Thin LizzyもChinatownって曲ありましたよね!

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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