母と一緒に実家の庭仕事をしていたところ、思わぬところでアイリッシュ・コネクションに出くわしました。
玄関先のバラを移植する作業をしていたところ、樹の根元に「ダブリン・ベイ(Dublin Bay)」と書かれたタグがついているのを発見。母が購入、植えて育てていたバラなのですが、名前は全く見ていなかったようです。
知らずして娘の住む街の名のついたバラを選んで育てていたとは、さすが母親!…というか、笑える(笑)。こんな偶然ってあるんですね~。

移植前に切り花にしたダブリン・ベイ。まるで造花かと思うくらい形よく、花持ちのいいバラです。アイルランドの友人たちが以前に母にプレゼントしてくれたメイド・イン・アイルランドの焼き物とぴったり♪
(庭で咲いている様子をちゃんと撮影しておらず残念。このサイトに写真がいくつか出ています→
Dublin Bay Roses)
調べてみると、ダブリン・ベイは1975年、ニュージーランドで出作した四季咲きバラ。
育成家の名はサミュエル・ダラ・マクグリーディー4世(Samuel Darragh McGredy IV)。「ダラ(Darragh)」というアイルランド名や、「マク(Mc)」の付くアイルランド系の苗字が示す通り、北アイルランド出身のアイルランド人でした!やっぱり。
北アイルランドはバラの育成が盛んな場所で、19世紀にスコットランドからやってきたディクソン一族は今もベルファースト市内で園芸所を営み、新種のバラを次々に発表しています。
(→関連過去ブログ:
ミセス・エーロン・ワードからディクソン・バラ園へ/
ベルファーストのバラ園へ(サートーマスアンドレディーディクソン・パーク)/
バラになった「WBイエーツ」)
マクグリーディーさんもそんなバラ育成一家の4代目として生まれ育ちましたが、1972年、北アイルランド紛争を逃れて一家でニュージーランドへ移民、その後はオークランドでバラ栽培を続けました。彼の代表作のひとつに数えられるダブリン・ベイが、ニュージランド出作となっているのはそのせいなんですね。
ダブリン・ベイの他にも、アイリッシュ・ワンダー(Irish Wonder)、ゴールウェイ・ベイ(Galway Bay)、バントリー・ベイ(Bantry Bay)など、アイルランドにちなむ名のバラをいくつも作っています。
ダブリン・ベイはつるバラの性質を持つバラなのですが、そうとは知らずに育てていたので、母も私もなんて樹形の悪いバラなんだろうと思っていました。(本来は誘引すべきだったシュートをすっぱり切り落としてしまった…)
玄関先から壁際に移植したので、来シーズンは真っ赤なバラがきれいにクライミングするよう仕立てるときれいになるでしょう。
私のバラ好きが母に影響して、その母が買って植えたバラが偶然にもアイルランド人作。こういうつながりって面白いなーと思います。何かに意識が向くと、それに関連したものが知らず知らずのうちに引き寄せられてくるのですね。
潜在意識が地球をぐるぐる周って、ひとつにつながった!そんな気がして、とっても不思議。
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コメント
Pearl
こんにちは!
実家のバラもきれいね。
私の実家のベランダはかつて母が育てる植物でいっぱいだったのですが、何だか心境の変化が有ったようで一時期全てを手放して今は小さな鉢が3つだけ。だけど最近、父の仏壇からベランダが見えるので、
「もっと四季折々でお花が見える方が良い気がするの。」
とまたベランダガーデニングを復活させようと考えている由。
「絶対バラがいいよ。育てるのも簡単だって言ってたよ」
と直子ちゃんから聞いた話を交えて力説しつつ説得を試みたところ、虫がつくのが嫌だとか色々言いながらもかなり乗り気になった様子。説得に成功した私は心の中で「ヨシ!」と拳を握りました。まずは可愛いバラの鉢をプレゼントしてその道に誘い込むつもりです。
2016/11/09 URL 編集
naokoguide
バラは樹木だから、草花系の植物より実は簡単。手入れすればきれいに咲かせられるけど、手をかけなくても花は咲くからね。虫も、オルトラン錠剤を土に混ぜ込めばそのうち絶滅するよ。
今日は母とビオラを植えて、来春のために球根も植えたの。楽しかった♪
今週末には注文したイングリッシュローズが届く予定。ダブリン・ベイを移動したあとに植えこむ予定です。
母もお花好きですが、どんな庭にしたいかという好みがちょっと違うの。私がいる間に少しずつ私好みの庭に…なりつつあります(笑)。
2016/11/10 URL 編集