昨日は
南東部の灯台めぐりのような1日でしたが、今日はラウンドタワー(Round Tower)めぐり。1日に3つの違ったラウンドタワーへご案内しました。
キルケニーの聖カニス大聖堂(St. Canice's Cathedral, Killkenny)のラウンドタワー。高さ30メートル。上部の見張り窓が6つあるのが特徴(通常4つである場合が多い)。写真は撮り忘れたので2007年撮影のものです
キルデアの聖ブリジッド大聖堂(St Brigid's Cathedral, Kildare)のラウンドタワー。高さ32メートル。12世紀に入り口をロマネスク様式に、18世紀に上部をギザギザに改築しているのが特徴
グレンダーロック(Glendalough, Co. Wicklow)のラウンドタワー。高さ30.5メートル。19世紀末に、落ちていたとんがり屋根上部のオリジナルの石を積み直してはいるものの、きれいに原型をとどめているもののひとつ
ラウンドタワーとは9~12世紀頃、修道院付属の見張りの塔、鐘楼として建造されたアイルランド独自の建造物。
当時のアイルランドは今よりも森におおわれていて見通しが悪かったので、巡礼者が聖地を目指す際の目印にもなりましたし、バイキングなど外敵が攻めてきた場合の避難所として使われるなど、さまざまな用途がありました。
今日ご案内した3つのラウンドタワーのうち、キルケニーとキルデアのものは塔に上ることが出来ます。キルケニーでは112段のステップをS様ご夫妻とご一緒にのぼりましたが、キルデアはもういいや…ということになり、のぼりませんでしたが(笑)。
そういえば、おとといも2か所のラウンドタワーへご案内したのでした。ラウンド・タワーだらけ(笑)。
お天気が良くなかったので写真がイマイチですが。

クロイン(Cloyne, Co. Cork)のラウンド・タワー。高さ30.5メートル。キルデアのもの同様、てんぺんがギザギザ(防衛用)に改築されています

アードモア(Ardmore, Co. Waterford)のラウンド・タワー。高さ30メートル。ラウンド・タワーの建設としては年代が遅めの12世紀のもので、塔のボディーに3層の縁取りがしてあります。ちょっと傾いているようです
現在も国内に65塔現存。壊されてなくなってしまったものも含めると89あったと言われています。
これだけの土木建築を行うことが出来た当時のアイルランドの修道院の繁栄ぶりもすごいですが、森の中からとんがり屋根をにょきにょきのばそうという発想が独自で、ちょっぴりユーモラスでもあります(笑)。
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