キラーニー国立公園(Killarney National Park, Co. Kerry)と周辺には、この地方原産の野生の赤鹿(Red Deer)が生息しています。
クマなど大型の野生動物が皆、絶滅してしまったアイルランドでは、この赤鹿が最大の哺乳動物。
そろそろ狩りのシーズンになってきて、そうなると普段は周辺一帯に分散している鹿たちも、国立公園の敷地内に集まってくるのだそう。自由に猟を行うことが禁じられている園内はにいれば安全!…と思うらしいです(笑)。
マクロス・ハウス(Muckross House, Killarney, Co. Kerry)近くに鹿が集まっているとの情報を得てお客様と見に行ってみると、いた、いた。入場口向かいの原っぱに、ざっと20頭ほど固まっていました。

お尻を向けてすらりと立つ親子がかわいい♪
この時は雌鹿しか目に入らず気付かなかったのですが、ホテルに戻って写真を拡大してみると、写真右側の背後に巨大な雄鹿がぽつりと座っているのが写っていました。

雄鹿の拡大写真。角も体も巨大、まるで牛のよう
昨日地元の人に、巨大な雄鹿が周辺にいて、鹿の中では大きな赤鹿とはいえ、こんなに大きくなるのは珍しい…と聞いたばかりだったので、もしやこれが…と思ったのでした。
このサイズの雄鹿が現在2頭いるので、勢力争いが心配されているそう。鹿の世界もいろいろ大変なようです。
ちなみにキラーニー国立公園にはもう一種類、鹿が生息していて、その名もシッカ・ディアー(Shika Deer)。19世紀に鹿狩りをしすぎて赤鹿の頭数が減った時に、日本から連れてこられた鹿です。「シカ」の発音がこちらでは「シッカ」となり、その名で定着したよう(笑)。
違いは体の大きさの他、赤鹿は泳げませんが、シッカ・ディアーは泳ぎが得意であること。湖のほとりを泳いでいるのを見たことがありますが、ス~イ、ス~イとなかなか上手です。
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コメント
Golfun
リング・オブ・ケリーを周遊した思い出は鮮明に残っています。
今もアイルランドの写真を見て楽しんでいます。
2016/09/23 URL 編集
naokoguide
あんなにきれいなシャクナゲも野生種は繁殖しすぎるので、国立公園では今、一部地域のみを残して根絶させる一大作業を行っています。
これが成功すると、来シーズンには湖周りに新しいウォーキングの道が出来るのだそうです。
2016/09/23 URL 編集