
アイルランド各地にある「
聖なる泉(Holy Well)」。
古代ケルト人のアミニズム信仰によって崇められた泉や湧き水は、その後のキリスト教伝説などと融合しながら、今も民間信仰として各地に残っています。
ケルト人は、泉は大地の女神エリュー(アイルランドの国名Eireの由来)の子宮への入り口と考えていました。
母なる大地の子宮から湧き上がる水を飲めば、ケルトの女神と連結することになり、「豊穣」「治癒」が叶えられる…と信じられていたようです。
ケルトの王が君臨した
タラの丘の上り口近くにも「聖なる泉」があり、今も地元の人に守られ、使用されています。
ここのお水、とってもきれいでおいしいので、時間のある時はいつもお客様をご案内しています。
ゲートを入っていくと、

奥に祠があり、

覗き込んでみると、そこには
澄んだ水がふつふつと沸いています。

プラスチックのピッチャーが置いてあるので、くみ上げて、皆で聖なる水をごっくん。
この日が観光の最終日だった皆さん。
聖水を飲んで、旅の締めくくりです。
そのご利益があったのか、今朝、皆さんがダブリンをお発ちになる時には、例の
ロンドンでのテロ未遂事件に伴う厳戒体制が緩和。ロンドン経由のフライトにもかかわらず、何の問題もなく、安全かつスムーズにご帰国の途につかれました!
大地の女神様、ありがとう!
※過去ブログでご紹介した、その他の聖水情報…「
聖パトリックの泉」
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2006/08/16 編集