
週末のお楽しみ、アイリッシュブレックファースト♪
仲良しの女の子友達とブランチ。久しぶりに会うロレインがテーブルを予約してくれて、これまた久しぶりにリフィー川を見晴らすカフェレストラン、ワインディング・ステア(
The Winding Stair, Lower Ormond Quay, Dublin1)で楽しい時間を過ごしました。

リフィー川沿いにひときわ目立つ黄色い建物がワインディング・ステア
ワインディング・ステアは、ダブリンが経済成長する以前の1970年代、80年代からある数少ないカフェレストランのひとつ。
かつてここは「本屋さんのカフェ」で、売り物である本をプラペラめくって読みながらお茶が出来るカフェでした。そういうカフェ(というか本屋さん)は以前はよくあって、ドーソン・ストリートにある本屋ホッジィズ・フィグス(Hodges Figgs, Dawson St, Dublin2)にも2000年代初めまでは店内にカフェがあったものです。
お茶しながら、「この本買おうかな~、どうしようかな~」なんてペラペラと本をめくって見ていたものです、あー懐かしい。
そんな「本屋さんのカフェ」のひとつだったワインディング・ステアも、時代の変化の波に押されてダブリンっ子に惜しまれながらも2005年に閉店。翌年から新オーナーによりオールドファッションなアイルランド料理を中心としたカフェレストランとして再スタートし、今に至ります。
「本屋さんのカフェ」ではなくなってしまったけれど、建物一階にはこれまたオールドファッションな本屋が今もちゃんとあって、昔の名残をとどめてくれているのが嬉しい。

本屋さんの隣りの入り口からレストランへ。名前の通りワインディング・ステア(曲がりくねった階段)をのぼります
土日は12:00~16:00までブランチ・メニューがあり、アイリッシュブレックファーストが食べられます。
仕事でちょっと遅れて到着すると、ロレインが注文したアイリッシュブレックファーストがちょうと運ばれてきたところでした。(冒頭写真)
アイリッシュブレックファーストとは、現代のアイルランドではもはや日常的な朝食ではなく、休日のブランチや特別な朝に食べる伝統の味。目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、焼きトマト、マッシュルーム、ブラックプディングに、ガーリックブレッドがついたワインディング・ステア特製ブレックファーストを、ロレインはモリモリ食べていました(笑)。
私のチョイスは、アーティザン・ソーセージのバーガー。目玉焼きの下には、ハンバーガー・サイズのソーセージが挟み込まれていました。

トマト・マヨネーズのような味のディップがめちゃめちゃおいしかったです♪
今晩からビジネス・トリップで他国へ旅立つロレインはひと足先に退散。最後まで残った私とエリザベスはデザート&コーヒーもしっかりいただき、リフィー川を見晴らすテーブルで、のんびりした午後のひとときを過ごしました。

アイルランド伝統のブレッドアンドバタープディング♪

ダブリンのランドマークのひとつ、ヘイペニー・ブリッジが見晴らせます
ちなみにワインディング・ステアという店名は、アイルランドの国民的詩人WBイエーツの詩のタイトル。イエーツがアメリカ講演へ出かけた時に、当時の駐米国日本大使であった佐藤大使から贈られたという、「サトウの刀(Sato's blade)」が登場する詩のひとつです。
イエーツが大切にしていたその刀は、現在、ダブリン国立図書館のイエーツ展に展示されているので、私も時々見に行っています。詩の全文を読みたい方は
こちら)。

建物一階の本屋さんはアイルランドの本の品ぞろえが豊富。イエーツ詩集もちゃんと売られています
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