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バラになった「WBイエーツ」

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真っ赤な一重のバラ、「WBイエーツ」

昨日より再び、周遊ツアーのご案内です。
詩人W.B.イエーツの墓所であるドラムクリム教会(Drumcliff Church, Co. Sligo)に立ち寄ったところ、昨年イエーツ生誕150周年を記念して新しく作られたバラ、その名も「WBイエーツ」がきれいに咲いていました。

生涯を通して数多くの詩を残したイエーツは、18もの詩に「赤いバラ(Red Rose)」を詠みこんでいます。イエーツはバラが好きで、ワイルドローズ(Wild Rose)として知られるイヌバラ(Dog Rose/Rosa Canina)を特に好んだそう。
夏のアイルランドにしばしば見られるイヌバラは、アイルランド西海岸の石の生垣などに這うように自生しています。そんな田舎の素朴な光景を好んだのでしょうね。

そんなイヌバラのイメージと、イエーツが詩に読んだ赤いバラをミックスした、深紅の一重のバラが「WBイエーツ」として昨年発表されました。
北アイルランドににある19世紀創業の世界最古のバラ園芸所、ディクソン・バラ園が開発した、アイルランドの土で育った新種のバラです。

イエーツの墓所であるドラムクリフ教会では、このバラを駐車場真ん中の花壇に植えるべく、昨年、教会の脇にあるティールームで寄付を募っていました。花壇のほとんどのスペースにきれいに植えられ花開いているところを見ると、ある程度の寄付金が集まったのでしょう。

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まだ空きスペースあり。昨年はこの看板が花壇いっぱいに建てられていましたが、今ではひとつ残るのみとなりました。引き続き寄付をご希望の方はこちら→secretgardensofsligo.com

この「WBイエーツ」を最初に贈られたのは、昨年お生まれになった英国のプリンセス、シャーロット王妃。昨年5月にチャールズ皇太子とカミラ夫人がスライゴをご訪問された際、お2人を介して贈呈されました。
その他、アイルランドのマイケル・D・ヒギン大統領夫妻に苗木が贈呈されるなど、こちらのサイトに写真や、このバラにまつわるさまざまなことが掲載されています。→The new 'WB Yeats' Rose

アイルランド全国での一般販売は今年の夏から秋にかけて。そろそろガーデンセンターなどに出回るのではないかと思います。
コテージの窓辺に咲き誇ったらきれいだな~と、すでに我が家に「WBイエーツ」を咲かせることを考えています♪

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雨に濡れて花びらがキラキラ輝いていた「WBイエーツ」

※W.B.イエーツ関連過去ブログ:イエーツがいっぱい(スライゴ)ルビーとモリーと過ごしたイエーツ・デー(イエーツ生誕150周年)「まだ見ぬ人はこれから出会う新しい友」2015年 W.B.イエーツ生誕150周年イエーツが住んだバリリの塔イエーツの「さらわれた子ども」の地にて

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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