北アイルランドの都市デリーは、フォイル川沿いに発展した美しい街。17世紀に築かれた城壁の残る、アイルランド唯一の城塞都市でもあります。
しかし北アイルランドに平和が訪れた今も、この街を訪れると、
過去の紛争の歴史を振り返らずにはいられません。
城壁から見下ろす
ボグ・サイド
「Free Derry」を主張する壁画
1972年『地の日曜日事件』の慰霊碑

『ダニー・ボーイ』発祥の地として知られるデリーですが、この街を舞台にした
『Town I Love So Well(私の愛する街)』もアイルランドではよく知られています。
どことなく懐かしいようなメロディーにのせた詩は、
楽しかった子供時代の思い出、成長して街を離れたが、久しぶりに帰郷したら紛争によって街はすっかり変わってしまった、しかし起こったことは仕方がない、出来ることはただ平和を願うことだけ…と、なんともやるせないような胸に秘めた郷愁が歌われています。(英語の詩・全文は
こちら。メロディーのさわりだけなら、
こちらでお聞きいただけます)
私が初めてデリーを訪れた9年前は、城壁を装甲車が走っていました。久しぶりにデリー観光をし、バスの中でこの歌をかけ、
この街にこんな穏やかな日がやってきて本当に良かったとしみじみ思ったのでした。
17世紀の大砲。今では観光用にすっかり整備されて…
- 関連記事
-
コメント