先日、不思議なシンクロ二シティーにより命拾いするという体験をしました。
ダブリン市内観光を半日ご案内したグループのお客様が、食事が食べられなかった時のために持ってきたうどんをあげたいとしきりにおっしゃるので、その日の夜にお客様がお泊りのホテルへ取りにうかがうことになりました。
実は夏の間、お客様から日本食をいただくことはよくあって、わざわざ後でホテルへもらいにうかがうほど困っていたわけではなかったのですが、この時はなんだかお断りしきれず、「では夜に取りにうかがいます」とお答えしてしまったのでした。
言ってしまってから、ホテルまでのこのこもらいに行くなんてあまりにも図々しい気がして、添乗員さんにお話しすると、「もちろんいいですよ、皆さん食べなかった日本食をたくさんお持ちでしょうから、夕食の時に持ってきていただくよう声をかけておきますね!」と言ってくださり、この夜、週一のトレーニングの帰り道に、トレーニング姿のままホテルへ立ち寄らせていただいたのでした。
このツアーさんはフライトの遅延などトラブルがあって、添乗員のOさんはとてもご苦労されていました。お客様から日本食を持ちきれないほどいただき、皆さんをお部屋へお見送りした後で、お仕事が忙しくてまだ夕食を食べておられなかったOさんと一緒に食事をすることに。
そこで今回のツアー、過去のツアーの苦労話などに花が咲き、私もかつて添乗経験があるだけに、共感しきりのひと時を過ごさせていただいたのでした。
その時にOさんが、過去に帯状疱疹を患って大変な思いをされたことをうかがいました。帯状疱疹は発疹より先に痛みが出るので、痛みの場所によっては整骨院に行ってしまったりして、症状になかなか気付かず悪化させてしまうことがあると聞きます。Oさんのケースもそれで、お仕事が忙しい上に、帯状疱疹の診断がなかなかなされず、医者を転々としているうちに痛みがひどくなって大変な思いをされたそうです。
「あの時は死ぬかと思いました」と、壮絶な痛みとの闘いの経験を語ってくださり、ああ恐ろしいな~と、自分にそんなことが起こったら怖いな~なんて思いながらうかがっていたのでした。
その翌日のこと。また別のグループさんを終日ご案内して帰宅。特別大変な日だったわけでもないのになぜかとても疲れてしまいました。
そういえば、左太ももの付け根の後ろ辺りが数日前から痛いな~と思っていたのですが、この日、なんだか痛みが増しているような気がして、どこかにぶつけてあざでも出来ているのでは…と思い、帰宅後に痛みの箇所に手をやってみたのです。すると、なんとそこにはブツブツがあるではありませんか。
ももの後ろなので自分では見えず、携帯をセルフィ・モードにして撮影。小さなブツブツが10粒ほどあり、痒みは全くないのですが、まるで足の歯痛かのようなズキンズキンとした軽い痛みがあります。虫さされとは、なんだか違う感じ。
そこではっと思い出したのが、前夜のOさんの話。まさか、まさかですが、これは帯状疱疹のブツブツなのでは? 昨日の今日であまりにもタイミングよすぎますが、痛みが先にあったし、もしかしたら…と思い当たり、早速グーグルで検索してみると、ブツブツの感じや症状がずばり合致していました。
(初期のブツブツは必ずしも帯状ではないこと、歯痛のようなズキズキする痛み、などなど)
翌朝、痛みはズキズキからチクチクに変わり、ブツブツの上には水泡が。帯状疱疹は水疱瘡と同じウィルスなので、水疱瘡のような水泡となります。水疱瘡が治ってもウィルスは潜伏していて、免疫力が落ちた時などに顔を出すのが帯状疱疹だとOさんから聞いたばかり…。
この時点で帯状疱疹に違いない!と確信、幸いその日は仕事がオフだったので、すぐにクリニックに予約を入れて診察してもらいました。
診察はわずか3分ほどで終了。典型的な症状だったようで、「帯状疱疹だと思います!」と言う私に、ブツブツをちらりと見た先生が「間違いない!」と言って処方箋を書いてくれて終了(笑)。
その日から抗ウィルス剤を飲み始め、ブツブツがそれ以上広がることもなく(別の場所に数粒出かけましたが、抗ウィルス剤がやっつけたのか水泡になる前に引っ込みました・笑)、痛みがそれ以上にひどくなることもなく、約10日後にはカサブタが取れて完治しました。わ~い。
初期発見が功を奏して、その間仕事も通常通りにこなし、生活に何の支障もなく、あっけなく治ってしまったのでした。
あまり病気らしい病気をしたことのない私は、自分の健康を過信しているところがあって、ちょっと体調に異変があってもひどくなるまで気付かないのが常。
今回の痛みやブツブツも、前日にOさんの話を聞くことがなかったら、おそらく見過ごしていたと思います。それで、症状を悪化させてしまい、Oさんが体験したような痛みとの闘いとなり、仕事にも支障をきたすことになっていたに違いない。ひどくなると命にもかかわるという帯状疱疹は、悪化した場合は完治するのに長い時間がかかるそうですから…ああ、恐ろしい。
そう考えると、あの夜、お客様の日本食につられてわざわざホテルへうかがったのは、私の食い意地ばかりではなく、Oさんから「帯状疱疹ですよ~」というメッセージをもらうために宇宙のはからいにより仕向けられたと考えられます。
だって、Oさんの帯状疱疹体験談をまるで人ごとのようにへぇ~、恐ろしいな~と聞いていた時、すでに私もそのウィルスに感染していたのですから。
もしもツアーがトラブルなく、楽々進んでいたのなら、あの夜Oさんと食事をしてあんなにいろいろ話し込むこともなかったように思います。考えれば考えるほど、Oさんは私を救うために宇宙の計らいによって遣わされた、それこそ命の恩人に違いない!
そのことをOさんにお伝えしたいと思っていたら、これまた絶妙なタイミングでOさんからメールをいただきました。ネット上で私の連絡先を見つけてくださったのです。
事の顛末をお話し、「ツアーのご苦労が報われましたよ~。おかげで私は助かりました」とお伝えすると、「私はナオコさんを救うためにアイルランドに遣わされたケルトの巫女、もしくはアイルランドの妖精…だったのでしょうかね~」という返信をいただき、なんて話がツーカーでわかる方なの!とこれまた感激。
Oさんがメールに書いておられたのですが、宇宙は私たちの目に見えないところで巧みに糸を引いて、人材派遣を行っているようです。
それを私たちはシンクロ二ティーなどと呼んでいますが、起こることにはすべて意味があって、人は出会う時にちゃんと出会い、必要な時に必要なメッセージをもらえるようになっているのですね♪

友人宅のガーデンにて束の間の日向ぼっこ。今日のダブリンは日中25度近い夏日となりました
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コメント
センダ
帯状疱疹、治癒されてなによりです!
私もかかったことがあったのですが、チクチクして痛いですよね…。
アイルランド映画「フラワーショウ!」を観てアイルランドの美しい自然が恋しくなり、ナオコさんのblogをのぞいちゃいました。お忙しいと思いますが、疲れをしっかりとってお過ごしくださいませ。
2016/07/18 URL 編集
naokoguide
おかげ様ですっかり元気になりました。ありがとうございます。
その映画、見逃しちゃったのかな、と思って調べてみたら、原題は「Dare To Be Wild」。アイルランドでは映画祭で上映されたのみで、一般公開は9月23日からだそうです。日本の方が先に公開されたんですね。うらやましい。
トレーラーを見ましたが、すっごく良さそう。今からとっても楽しみです♪
またアイルランドに戻ってきてくださいね。いつでもお待ちしております♪
2016/07/18 URL 編集
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2016/07/28 編集