アイルランド一の
漁港キリベッグス(Killybegs)。
スリーヴリーグへ行く途中にひと休みして、港を歩いてみました。
網に絡みついた
ヒトデ
カレイのような魚もいっぱい

カモメがギャーギャー言いながらついばんでいました。

かつて漁業が最高潮だった頃は、
世界一億万長者の多い町だったキリベッグスも、最近は大型船がいつも港に停泊中。
EUの割り当て制度により、決まった量以上の魚を取ることが出来なくなり、漁業を生業とするこの町も深刻な打撃をこうむっています。
アイルランド海域にはいい漁場がたくさん。EU加盟以前のスペインなどは、海域を犯してやって来ては漁をしていったとか。(その頃、アイルランドには拿捕する船がなかった…)
罰金を払ってでも、アイルランドから魚を獲った方が儲かったといいます。
魚があるから漁業をする、穀物が育つから農業をする、というシンプルな法則が成り立たなくなってしまった今の世の中。
この国の伝統的な産業を継承しようとする人たちは、経済成長とは裏腹に、さまざまな苦労を強いられているのかもしれません。

T様に熱心に説明をするローカル・ガイド兼ドライバーのジェイムズ君
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コメント
makoto
2006/08/02 URL 編集
naokoguide
魚が獲れるのにとってはいけないなんて…。
このEUの割り当て制度は、さまざまなところで問題を生んでいるようです。最近のアイルランドでは、とうもろこし畑と菜の花畑が急激に増えてきて、伝統的な景観が変わりつつあります。
さとう大根も今年はもう作っていません。精製工場へのEUからの援助が打ち切られたため、つぶれてしまったのです。
アイルランドも変わっていきますね~。
2006/08/02 URL 編集