熊本の地震以来、その後の余震や、被災者の方々の状況を日々ネットでニュースを追って過ごしています。私の父が天草出身。今はもう九州地方に直接の親戚はないのですが、それでも熊本と聞くと人ごととは思えない気持ちです。
5年前、
父の17回忌の年に家族で天草を訪ねた際、帰りに熊本城の桜を見て感激。あの熊本城も石垣が崩れ、天守閣の屋根瓦が崩れ落ちてしまったと聞きました。
過去にご案内させていただいた熊本出身のお客様もいらっしゃるので、皆さんご無事でいらっしゃることをただただ願うばかりです。
熊本にはアイルランドつながりもあって、19世紀にアイルランド人で日本人に帰化した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が暮らした地。1890年に来日して松江に暮らした後、そこで結婚した妻のセツさんを伴って熊本へ。1891~1894年の間、熊本大学(当時は熊本第五高等学校)の英語教師として過ごしました。
八雲が住んだ家は保存会によって解体修理が行われ、
小泉八雲熊本旧居として復元。現在、熊本市指定の文化財とされています。
その八雲の家も今回の地震で被害を受けたと聞きました。
昨年お仕事でご一緒させていただいた八雲の曽孫さん小泉凡さんの奥様、小泉祥子さんがFacebookでお知らせくださったのですが、庭の灯篭が壊れ、お隣りの塀が倒れ、ハーンが愛した神棚は吹っ飛んでガラスを破壊。部屋の中はめちゃめちゃになってしまったそうです。
松江の小泉八雲旧居(ヘルン旧居)では、義援金箱を設置して寄付を呼び掛けておられるとのこと。被災された市民の皆さんの安全確保が第一ではありますが、熊本城はじめこういった文化財の損傷も残念でなりません。

在りし日の小泉八雲熊本旧居(小泉祥子さんのFBより・2014年撮影)
熊本とほぼ同じ時にエクアドルでもうちょっと大きい地震があったので、こちらでは報道がそちへ偏ってしまったのですが、ニュースを聞いて、日本のご家族やお友達は大丈夫?と心配して連絡をくださったアイルランド人の知人もあり、ありがたく思いました。
遠い場所から想いを寄せている人たちもたくさんいます。少々の寄付と願うことにしかできませんが、被災地の方々の状況が一刻も早く良くなるように心より願っています。
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コメント
ばんび
熊本にいるアイルランド人をさがしておりまして、こちらにたどり着きました
今夏より家族がそちらに行くことになりまして、情報がとても参考になります。
ゆっくり拝見させていただきますね!
熊本のことも記事にしてくださっていて、ありがたく思います。
小泉八雲邸もそのような被害とは知りませんでした。
寄付をしに行ってみますね。
どうぞお体に気をつけ、頑張られてくださいませ。
素敵な記事を楽しみにしております
2016/07/20 URL 編集
naokoguide
コメントありがとうございます。参考にしていただけて嬉しいです。
亡くなった父が天草出身だったこともあり、熊本での震災は人ごとに思えませんでした。暑さが厳しい時期となり大変かと思いますが、お身体に気を付けて安全にお過ごしください。
ご家族の皆さんのアイルランド滞在が楽しいものとなりますよう。
これからもよろしくお願いいたします。
2016/07/28 URL 編集