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ストーム(嵐)の名前

週末は、雨風激しい陰鬱としたお天気でした。
大西洋岸の一部地域では嵐が吹き荒れ、木が倒れたり、停電の被害が出たところもあったようです。

冬のアイルランドは、こういった「嵐=ストーム(Storm)」がちょくちょくやってきます。いったい何をもって「嵐」と定義されるのかあらためて調べてみたところ、「ビューフォート風力階級で風速89~102キロ/時」の場合だそう。
日本ではビューフォート風力階級は数字で表わされ、「嵐」は風力10。風力7を超えると海上警報が出され、風力10は台風並みの暴風に相当します。

アメリカでハリケーンに名前をつけて呼ぶように、今年からアイルランド、イギリスでも嵐に名前がつくことになりました。
この冬最初の嵐はストーム・アビゲイル(Abigail)、次がストーム・バーニー(Barney)、そして今回の嵐はストーム・クローダ(Clodagh)。
すでに21の嵐名(QやYなど名前の始まりに少ないアルファベットは除かれています)が決定しており、その一覧はこちら。→Met Éireann and the UK Met Office release list of winter storm names
アイルランド、イギリスに多い男性&女性名が選ばれています。クローダ(Clodagh)やオーラ(Orla)はアイルランド語の女性名。

先日友人に教えられて、「なるほど~」とうなってしまったのが第一号の嵐名。「アビゲイル=Abigail」には、「ア・ビッグ・ゲール=A・Big・Gale」=「大きな強風」の意味がかけられていたそうです!
単純だけど、言われてみればなるほど~…ですよね(笑)。

hilloftaraafterthestorm
本日のタラの丘(Hill of Tara, Co. Meath)。雨も強風もほぼ過ぎ去り、なんとか丘の中心に到達できました。伝説の「運命の石」の周りが洪水状態…

※ちなみにビューフォート風力階級の名前のもとになったフランシス・ボーフォート卿(Sir Francis Beaufort, 1774-1854)はアイルランド出身の海洋学・気象学者。(こちらでは「ボーフォート」と発音されます) ハリウッド・スターのピアス・ブロスナンと同じ、ナーヴァン(Navan, Co. Meath)出身です、余談ですが。

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アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドの山下直子です。2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、アイススケート、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。長野県上田市出身。

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