一昨日行われた
同性結婚の是非を問う国民投票ですが、結果は賛成62.1パーセント、反対37.9パーセント。
アイルランドは、国民投票によって同性結婚を認めた世界初の国となりました!
NHKニュースがとても簡潔に経緯と結果をまとめて報道しています。
同性愛はアイルランドでは1993年まで犯罪でした。それを思うと今回の憲法改正は革命と言ってもいいような出来事です。
人口の8割がキリスト教カトリックに属することなどから保守的な国柄であるとのイメージを持たれやすいアイルランドですが、実はアイルランド人は生活のあらゆる面でリベラルかつ柔軟な考え方をする人たちです。
伝統は大切にするし、古いものは好きだけれど、人の心や体の自由を奪う古い考え方にはとことん反対します。
この国に15年住んで感じることは、アイルランド人というのは道徳的・人道的なことに敏感で、他者を尊重しながら生きていくという基本的な姿勢が身についているということ。
人の悪口を言わない、仲間外れにしない、人を見た目で判断しない、困っている人に手を貸す、友達が間違ったことをしようとしていたら止めてあげる…などなど、思いやりと正義感があって公平。人間関係に関して大人な対応ができる人たちなんですよね。
今回の民意を反映した(投票率60パーセント!)同性結婚の合法化は、そんなアイルランド人の日々の姿勢の表れではないかと思います。
時代が変わったとか、カトリック教会への反発とかいろいろな見方があり、それもそうだと思いますが、いちばんはアイルランド人が本来持つ他者への思いやり、すなわち人間愛のようなものが勝ち得た勝利だと思います。
そう考えると、大変清々しい新生アイルランドの幕開けといえるでしょう。
人口450万人の西の果ての小さな国アイルランド。この国が持つ可能性は計り知れないような気がしてきました。
アイルランド人が口々に、「アイルランド人であることを誇りに思う」と言っているのと同様に、私もこの国に住み、ガイディングさせていただいていることをとても誇りに思います♪
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