
14万トンの大型客船ロイヤルプリンセス号入港。小さなコ―ヴの町に巨大なビルディングがやってきたかのよう(笑)。港の目の前のホテル屋上からの眺め
客船に乗っておられるお客様をお迎えするために、1泊2日でコ―ヴ(Cobh, Co. Cork)へ出張してきました。
アイルランド南部へ行くのは久しぶりだったので、コ―ヴ、コーク、キンセールをご案内させていただきながら、私も一緒に楽しませていただきました。
(コークのイングリッシュマーケットではお客様と一緒になって牡蠣を食べ、お土産に魚まで買ってしまった・笑)
ちなみにコ―ヴではつい先日、ルシタニア号の悲劇の100周年の慰霊セレモニーが行われたばかり。
(アイルランド大統領も出席、5000人が集ったセレモニーの様子→
こちら)
タイタニック号の最後の寄港地としても知られるコ―ヴですが、1915年5月7日にドイツの潜水艦U‐20による魚雷攻撃を受けて沈没した客船ルシタニア号の悲劇は、コ―ヴの沖15キロ先で起こりました。
わずか18分で沈没したため、乗船していた1959名中、脱出できなかった1198名が死亡。この中に128名のアメリカ人客が含まれていたことからアメリカ国内でのドイツに対する世論が悪化し、アメリカ参戦をうながすこととなりました。
救助された人々はコ―ヴの港に引き上げられ、回収された遺体はコ―ヴのオールドセメタリーに埋葬されました。コ―ヴの町にとってはタイタニック号以上に痛ましい現場を目のあたりにした大事件でした。

コ―ヴの町の高台にそびえるように建つ聖コルマン大聖堂は、悲劇が起こる数年前に完成。49のカリヨンが毎時きれいな音を聞かせてくれます。朝7時の鐘の音で目が覚めました(笑)
それにしても当時の船のサイズに比べ、現在の客船は巨大ですね。
ルシタニア号は3万トン。当時動くものの中で最大と言われたタイタニック号でさえ4万7千トン。本日コ―ヴが迎えたロイヤルプリンセスは14万トンだそうです。
※コ―ヴの関連過去ブログ:
タイタニック号の最後の寄港地コーヴ/
エリス島の移民第一号、アニー・ムーア
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