昨日プラハから戻りました。
ダブリンに戻るやいなや、楽しいことが待っていました。
ミュージックプラントの野崎洋子さんが出張でダブリンにいらしていて、そこに「アイルランドのおいしい毎日」(・・・って他の著者もたくさんあるのに、私の中ではいつまでも「おいしい毎日」のゆみ子さんなのでした・笑)の松井ゆみ子さんもジョイン。
大好きなお二人と久しぶりに、というより、この3人では初めて一緒に、ダブリンの夕べをご一緒させていただきました。
(野崎さんブログ→
THE MUSIC PLANT日記/松井さんブログ→
松井ゆみ子のキッチンダイアリー)
パブで落ち合い、近況報告エトセトラに花が咲き、お腹がすいてきたので何か食べましょう、となったのが夜9時すぎ。
近くのカジュアルなイタリアン・レストラン、ピザ・ストップ(Pizza Stop, Chatham Lane, Dublin 2.)へ駆け込みました。

手前左から時計周りに、カプレーゼ・サラダ、スパゲッティ・アマトリチャーナ、ペンネ・アラビアータ、小エビの天ぷら風
ピザ・ストップはおそらく、ダブリンで最初にオープンした本式ピザ&パスタのイタリアン・レストランではないかと思います。
まだケルティック・タイガーの「ケ」の字も聞こえない、1982年にオープン。
ピザ・ストップの評判は人によりまちまちで、近頃は味が落ちたと言う人もいますが、それはもっとおいしい、おしゃれなレストランがダブリンにたくさん出来てしまったせいだと思います。以前からこういう味、こういうサービスだったと思う。
この、おうちで食べるイタリアンみたいな味と雰囲気が私は好き。赤と白とギンガムチェックのテーブルクロスも昔のまま、「赤ワインをボトルで一本!」と頼むと、「そんなものはないよ~」と応じる、ウェイターのおじさんのお決まりの対応もなんだか懐かしい感じ。
しかも、アマトリチャーナとか、アラビアータとか、今時のダブリンのおしゃれなイタリアンにはなかったりするので貴重です。
(店の名前に反して、ここでピザを食べたことはあまりないかも。いつもパスタとかステーキを頼んでしまいます、なぜか)
昨晩は特に、大好きなお二人とご一緒で盛り上がる、盛り上がる。
野崎さんは音楽、ゆみ子さんはお料理(&音楽も!)と、それぞれ分野は違えど、私と同じく「アイルランド」からインスピレーションを得て、それを仕事にしておられる二人。共感どころ、悩みどころのツボがはまり、心通じる楽しいおしゃべり&おいしい食事がどれだけ活力となったことか!
お二人と親しくさせていただいていることに心から感謝した夜でした。
ちなみにこのピザ・ストップは、かつて同じように「アイルランド」で仕事を一緒にし、公私ともにとても親しくさせていただいていたT子さんが好きだったレストランでもあります。若い頃からダブリンに住んでいたT子さんは、90年代にこのレストランでバイトをしていたこともあり、彼女にとっては古き良きダブリンの思い出がつまった場所だったのでしょう。
昨年、志半ばで天に召されてしまったT子さん。野崎さん&ゆみ子さんと3人で4人席に座ったのですが、空いた一席にはT子さんが座っていたような気が。「ナオコさん、私も入れてよ~」とずっしりしたブーツの底をかつかつさせて、今にもT子さんが現れるような気がずっとしていました。
T子さんがいなくなってから一度も行っていなかったピザ・ストップですが、変わらずそこにあったことが嬉しい。
そして、大好きな人との絆は、時間や距離があいても変わることなく、断ち切れることはないんだなあ、と心が感じて嬉しくなりました。

路地裏に30年、変わらずあるピザ・ストップ
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