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経営破綻を乗り越えて・・・ウォーターフォード・クリスタル

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新製品の「London」シリーズ。モダンなデザインではありますが、ウォータフォード社特有のカッティングの美しさが際立っていますね

ウォータフォード・クリスタルの製品のファンで、過去20年にわたり収集しているというご夫妻をご案内して、久しぶりにウォーターフォード(Waterford, Co. Waterford)へ行ってきました。

18世紀創業のアイルランドを代表する伝統工芸品のメーカーとして知られるウォーターフォード社ですが、2009年に経営破綻し、ウォーターフォード市内の本社工場が閉鎖。(過去ブログ参照→ウォーターフォード・クリスタル…健在です!
ブランド名は残ったものの、製造はポーランドやドイツに移り、アイルランドで製造されることはもうないのかも・・・と危ぶまれましたが、試行錯誤の結果、現在は街により近い便利な場所に工場&ショールルームが再建され、特注品やウォーターフォード工場限定の製品などがここで製造されています。
規模は縮小されましたが、伝統を受け継ぐアイルランドの職人の手により再び製造が行われることになったのは、本当に喜ばしいことですね。生産数も年々増えているそうです。

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昔ながらの工場見学も復活、古くからの職人さんたちが働いています。こちらはガラス吹き職人さん

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創業当時からのウォーターフォード社のシンボル、タツノオトシゴ・マークも健在。尻尾がシャムロック♪

本日ご案内したO様ご夫妻は、リズモア・コレクションをはじめとするウォーターフォードの製品を多数お持ちとのこと。
かれこれ20年程まえに日本国内のデパートでウォーターフォードのクリスタルに出会い、すっかり魅せられて以来、機会あるごとに集めてきたそうです。
いつか本社工場を見学してみたい!と思い続け、ついにその夢が叶ったと喜んでくださいました。

日本のデパートにウォータフォードの職人さんが来て、デモンストレーションが行われた時に、購入したリズモア・コレクションのグラスにご夫婦のイニシャルを入れてもらったとのこと。
ところが、そのお気にりのグラスが2011年の震災で割れてしまい、今回ぜひ同じものを買いたい・・・とウォーターフォードへやって来たO様ご夫妻。(日本国内では現在、ほとんど取り扱いがなく、購入が非常に難しいそうです)
職人さんに事情を話しお願いすると、O様のための特別なほからいとして、本日ご購入の新品のグラスにイニシャルを入れてくださいました!

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この道ウン十年のベテランカット職人のケニスさん。工場の中で、それも目の前でイニシャルを入れてもらって大感激のお客様

工場内を案内してくれたガイドさんも、O様のショッピングのアシストをしてくれた若い青年も、ご家族は代々ウォーターフォード社で働いていたそうです。
一度はつぶれかけたウォーターフォード社ですが、町の人々の情熱が勝利。経営破綻を乗り越えて、より伝統を重んじる、こじんまりとしたより良い会社に生まれ変わったような印象です。

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現在の工場は、バイキングの街ウォーターフォードのランドマーク、レジナルド塔(Reginald's Tower)の目と鼻の先。11世紀にバイキングが建てた木造の要塞を、12世紀に石造りで再建したもの。手前の船はバイキング船のレプリカ

★ハウス・オヴ・ウォーターフォード・クリスタル(House of Waterford Crystal
The Mall, Waterford City.
(工場見学ツアー可、ショップ、カフェあり)

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培など。愛読書は『赤毛のアン』とW.B.イエーツ詩集♪

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