リマリック方面からダブリンへ向かう途中、7号線バイパスに新しくオープンしたドライブインで小休憩。
巨大なスーパーマックス(Supermac's=アイルランド資本のファーストフード店)が入ったそのドライブインは、その名も「バラク・オバマ・プラザ(Barack Obama Plaza)」。アメリカ独立記念日の明日7月4日、このドライブイン内にオバマ大統領のアイリッシュコネクションに関する展示スペースがオープンするそうです。
明日からオープン予定のオバマ大統領の展示館の入口
過去の移民の伝統により、歴代アメリカ大統領の44人中、22人がアイルランド人の血を引いていることが分かっていますが、オバマ大統領もそのひとり。
母方の6世代前のご先祖が、アイルランド内陸部の小さな村、モニゴール(Moneygall, Co. Offely)からアメリカへ移民。
このドライブインは7号線バイパスからモニゴールへのちょうど降り口に位置しており、オバマ大統領ゆかりの地への入口・・・というわけです。
大統領選の最中にに明らかになったオバマ大統領のアイリッシュコネクション。モニゴールにはご先祖が住んでいた家の跡地があり、親戚にあたる方が今も住んでいることも分かってきました。
2011年5月、オバマ大統領がアイルランドを公式訪問した時のこと。たった1日の短い訪問(強風のため予定が繰り上げられ、予定より早い出発となったため滞在は1日以下!)の中で、モニゴールへも足をのばされ、先祖の地を訪ねられました。
モニゴールの村の人々とっては、生涯忘れられない出来事だったことでしょう。
2011年5月23日、オバマ大統領のモニゴール訪問時の様子。大統領の親戚として今やすっかり有名になった、8th cousin(日本語でなんというのかわかりません。second cousinはまたいとこだから、またまたまたまたまたまたまたいとこ?地元ではヘンリー8世と呼ばれているらしいです・笑)ヘンリーさんが案内役をつとめました
村のサイトに載っているオバマ大統領の家系図(
Moneygall.com より)
家系図のいちばん上に名前のあるジョセフ・カーニー(Joseph Kearney)さんは、モニゴールで靴屋さんをしていたようです。この方のがアメリカへ移民したご先祖で、オバマ大統領の曽々々々お祖父さんにあたる方。
1849年4月、50代の時にリバプールから移民船に乗ってニューヨークへ移民。奥さんと3人の子供たちもあとに続きました。
オバマ大統領のお母さんの旧姓はダンハム(Dunhum)というのですが、ジョセフさんの孫娘のひとり、メアリーアン・カーニー(Mary Ann Kearney)さんがダンハム家に嫁いだことで、のちの大統領との縁がつながることになります。
ジョセフさんがモニゴールから移民して150年。一族から大統領となる人物が出るとは、その時は思ってもみなかったことでしょうね。
高速道路沿いのドライブインに展示館・・・というのもなんだか奇妙な感じではありますが、ドライブ途中の休憩に気軽に立ち寄れていいかも。
次回はオープンしたての展示館、そして近くをしょっちゅう通りながらモニゴールへはまだ行ったことがないので、大統領ゆかりの村もぜひ見てみたいものです。
2011年のオバマ大統領到着時の様子が壁一面に。アメリカ政府のヘリコプターが村を目指して下降中
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