
島の東側に広がるロックモア(Loch Mor=「大きな湖」の意)。空と海とアラン独特のストーンウォールがまるで一枚の絵のように美しい♪
アラン諸島の3つの島の中の中でいちばん小さいイニシア(Inis Oirr=「東の島」)島。
イニシュモア(=「大きな島」)へは観光のグループさんと頻繁に、イニシュマン(=「真ん中の島」)へもここ数年、取材・撮影のグループさんと行く機会が多いのですが、イニシアへは今回が初上陸。
数週間後に取材グループさんのご案内があるので、それに先立って下見に出かけてきました。
(ダスティーを見たその日です→
イニシアでイルカのダスティーに再会)
面積は最小ですが、人口はイニシュマンより多く約300人。本土のドゥーリン(Doolin, Co. Clare)が目と鼻の先でもあるので、夏には観光&行楽客でにぎわう島でもあります。
下見&取材先へのご挨拶を終えてから、一緒にきてくれたガイド仲間のパトリシアと島内の観光に出かけました。

島のいちばん高い場所近くにたつオブライエン城。中世に本土のモハーの断崖を含むこの地域一帯を治めていたオブライエン家の見張りの城。ケルト時代の城塞の中に建てられています

墓地の敷地内にある「sunken chuch=沈んだ教会」の呼び名で知られる聖クィヴォン教会(Saint Caomhán Church)。10世紀頃建立。海から吹き付ける砂で埋もれかけた教会ですが、無事に発掘されて現在のような姿に。イニシアの守護聖人である聖クィヴォン、アラン諸島の子供(男の子)に「クィヴォン」という名の子が多いのはそのためだったんですね。グレンダーロック(Glendalough, Co. Wicklow)を創始した聖ケヴィンのお兄さんだという説もあるらしい・・・

私とパトリシアがいちばん楽しみにしていたのがこちら、90年代に放送されたアイルランドの人気コメディードラマ『ファーザー・テッド』のオープニング・クレジットに映る難破船!1960年の大嵐で難破、島の東側に打ち上げられたこの船は「プレッシー(The Plassey)」と言い、イニシアの観光名所となっています
(「プレッシー」については後日また詳しくご紹介させていただこうと思います)

島の乗り物としてポピュラーなトラクター。島内観光は馬車または、トラクターがひく観光用トロリーで(笑)

茅葺き屋根の民家。白壁と青空、青い海・・・まるで地中海にでもいるかのよう・・・

石灰岩が好きなワイルドオーキッド。通常は6月頃から咲き始めるのですが、聖地イニシアでは花の時期も早いようです(笑)

一面の石灰岩地には海の生物の化石があちらこちらに見られます
この時期にしては珍しいくらいの晴天&気温上昇で、まるで真夏のような日差しを楽しみながらのイニシア観光。
3の島の中ではいちばん本土に近いせいか、この島の人たちはいい意味で人馴れしているような印象。フレンドリーで話しやすい人々に美しい景色、お気にりの場所がまたもうひとつ増えました♪

ビーチにも船と並んでやっぱりトラクター(笑)
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