
美しい透明の海をスイスイ泳ぐダスティ
これから夏に向かって、アイルランドの西海岸にはイルカやクジラなどがたくさんやってきます。
今日はアラン諸島の3つの島の中でいちばん小さい島、イニシア(Inis Oirr, Aran Islands)へ行ってきたのですが、フェリーが島に到着するや否や、一頭の野生のイルカが迎えてくれました。

イニシアの波止場。まるで夏のような素晴らしいお天気に恵まれた今日、海の色もコバルトブルー。2艘のフェリーの間あたりに背びれが見えています
サーフィンで、沖に出るために波の下をくぐる「ドルフィン・スルー」というテクニックがあるのですが、まさにその動きを思わせるような泳ぎっぷり。(って、イルカの動きにちなんでその名前がついたので当然ですが・笑)
そして地元の人と話していてわかったことは、なんとこのイルカ、3年前に本土のドゥーリン(Doolin, Co. Clare)の波止場で私が一緒に泳いだダスティー(Dusty)だったのです。
(過去ブログ:
野生のイルカ、ダスティーと泳ぐ)
以前はドゥーリンからイニシアへ向かうフェリーについて、行ったり来たりしていたダスティーですが、最近は本土へは戻らず、イニシアの波止場やビーチにいることが多いそう。
ドゥーリンで人々の注目を集めすぎて嫌になり、静かなところへ行きたい・・・とイニシアへ来たのかも。
私が一緒に泳いだ頃はとてもフレンドリーだったダスティーですが、昨年夏頃からアグレッシブな行動を見せるようになり、一緒に泳ごうとした人が襲われて怪我を負うようなことが多発。IWDG(Irish Whale and Dolphin Group)より注意喚起が出され、「危険なイルカ」としてマークされるようになってしまいました。
話を聞いていると、人気者になったダスティーに人間が近づきすぎたのが原因なのでは?・・・という気がするのですが。野生であることを忘れてむやみに触ろうとしたり、酔っ払った若者たちがいたずらしたりしたこともあったと聞きます。
(背中の噴気孔にふざけてサイダーを入れようとしたらしい。ダスティーが暴れて当然)
私たちが島に到着したときは波止場を泳いでいたダスティーですが、夕方島を出る頃は波止場近くのビーチに姿を見せていました。
太陽がさんさんと輝く素晴らしいお天気で、ビーチには子供たちがたくさん。ダスティーの背びれが見え隠れするのを見守りながら、お互いにつかず離れすの距離で楽しんでいるように見えました。
イニシアの美しく静かな海でストレスを癒し、またフレンドリーなイルカに戻ってくるといいなあと思います。

オットットそっくりの動き(笑)。数週間後にまたイニシアへ来る予定があるので、今度は3年も間をおかずダスティーに会えそうです
- 関連記事
-
コメント
Pearl
今朝もサメから人を守ったイルカの映像を見て心が温かくなったばかり。
http://www.narinari.com/Nd/20140425696.html
2014/05/01 URL 編集
naokoguide
イルカ、賢い~
2014/05/01 URL 編集