先月は個人のお客様をディングル半島へご案内する機会が重なり、その美しさを再確認したところです。

アイルランド最西端のスレー岬(Slea Head, Dingle Peninsula, Co. Kerry)。いつ見ても絶景!(2012年8月撮影。今の時期でも同じくらい緑です)
ヨーロッパ最西の町ディングル・タウン(Dingle, Co. Kerry)からさらに西へ。スレーヘッド・ドライブ(Slea Head Drive)と名付けられた約45キロの周遊路の途中にあるのがこのスレー岬です。
ヨーロッパ‘大陸’の最西端として知られるポルトガルのロカ岬は、西経9度30分。アイルランドの西海岸には西経10度線を超えるポイントがいくつかあり(マレット半島、イベラ半島、ベラ半島そしてディングル半島など)、その中でディングル半島のスレー岬が最西なので、大陸だけでなく島国も含めた場合、事実上ここがヨーロッパ最西端となるわけです。
上の写真でビーチの向こうに伸びている半島がスレー岬ですが、その先端のガラウン・ポイント(Garraun Point)が西経10度30分の最西端です。

スレー岬近くの斜面。貧しかった時代に小作農たちに分け与えられた土地の区画を示すストーンウォールが今も残ります(2012年8月撮影)
スレー岬のさらに西には大小合わせて6つの島からなるブラスケット諸島(Brasket Islands, Co. Kerry)があります。(過去ブログ:
アイルランドの西の果て、ブラスケット諸島へ)
島のひとつはその形から
「スリーピング・ジャイアント(Sleeping Giant=眠れる巨人)」と呼ばれています。

スレー岬周辺から見えるこの島。向かって右を頭に見立てるとまるで海面にコテンと倒れて爆睡する巨人のごとく(笑)(2012年6月撮影)
さらにスレーヘッド・ドライブを進めていくと、さらなる絶景が。シビル岬(Sybil Head)、通称「スリー・シスターズ(Three Sisters)」と呼ばれる3つの峰を背後にいだくこの景色。

入り組んだ海岸線がなんとも美しい(2012年8月撮影)
このスレーヘッド・ドライブ沿いにはケルト時代、キリスト教時代のユニークな史跡が点在しています。あまりに頻繁に行くのでこのブログでは返って話題にすることなくいましたが、最近その面白さを再認識し始めましたので、近いうちに一つずつご紹介させていただこうと思います。

夏になると周遊路沿いが一面オレンジ色に。8月頃にディングル半島へ行くとモンブリティア(Montbretia)の花の群生が見られます♪(2012年8月撮影)
※関連の過去ブログ:
『ライアンの娘』のロケ地へ(ディングル半島)
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