
ポーチドしたメンドリの卵と細かく裂いたハムがマッシュポテトで閉じてある・・・という凝った前菜。とろけそうなソフトな食感
今週はお友達やお仕事の関係の方々と飲んだり食べたりの多い週で、ここ数日ダブリンのいろいろなレストランで食事をする機会に恵まれました。
そんな中でもだんとつにおいしく、どのデッシュも見るも食べるも楽しかったのは、ナッソー通りに面したレストラン、ピッグス・イヤー(
The Pig's Ear, Nassau Street, Dublin 2)。
ここは以前からお気に入りで、過去にも紹介させていただいたことがあります。(→
ビストロ風レストラン、ピッグズ・イヤー)

こちらの前菜はアールグレイに漬け込んだサーモンの切り身。お見事!としかいいようのないお味でした
この日、お食事を楽しくご一緒させていただいたのは、日本で長くアイルランド関係のお仕事にかかわっておられたT子さんと、
アイルランドのお料理本などでご活躍の松井ゆみ子さん。
過去数年にわたりよく知っているお2人ですが、3人がダブリンで揃って顔を合わせるのは初めて。食いしん坊3人組で会話もはずみ、とても楽しいランチ・ライムとなりました。
さて、メイン・デッシュはこちら。ゆみ子さんはスペルト粉(古代小麦)のリゾットを、T子さんと私はポーク・ベリーをいただきました。

カボチャや香ばしいナッツ入り。大人の味でした。お皿に使用しているミニ・フライパンはルクルーゼのロゴ入り

付け合せが全部見えるように横から撮りました。左からマッシュポテト、分厚く切り分けられたジューシーなポーク・ベリー(豚バラ肉)、ブラック・プディング。ニンジンとケールが華やかな色を添えています
ところで、レストランの名前になっている「ピックズ・イヤー(豚の耳)」はメニューにないの?・・・という話になり、確かディナー・メニューにはあったかも、とは、ゆみ子さん談。
私も以前に来た時にメニューに見たような気がしなくもなく、のちほどサンプル・メニューを調べてみると、「ピッグズ・ヘッド(豚の頭)」ならありました。それが本当に豚の頭料理なのか、名前だけなのか定かではありませんが、その昔添乗員をしていた時に、ドイツのハーメルンの笛吹男の家で「ネズミのしっぽ」料理というのを食べたことがあります。豚の耳とは関係ないけど(笑)。
(ちなみに「ネズミのしっぽ」の正体は豚肉の細切りでした)
メイン・デッシュが終わった時点でかなりお腹いっぱいだったのですが、ここまでお食事がおいしいならデザートも絶品に違いなく、3人で2種類頼んで食べてみることに。

こんな素敵なプレゼンテーション!バニラ風味のチーズケーキを頼んだら、ジャム壺に入って出てきました。奥はクリスマス期間限定メニュー、クリスマス・プディングのアイスクリーム♪
チーズケーキもアイスクリームも、甘いだけでなく、どこかにしょっぱい味が隠れているような複雑で繊細なお味。まさに味の芸術です。
お腹がはちきれそうになりつつも、至福の時でした。
以前のブログにはこのレストランのことを「ビストロ」風と書きました。カジュアルな雰囲気は今も変わらないものの、久しぶりに来てみて、お料理は確実に進化していると感じました。
食材も、その組み合わせも、味付けも凝っているのですが、キッチンの人たちが楽しんでクリエイトしている感じ。
使われているお皿や食材、盛り付け方にはちょっぴり「和」の影響が感じられるものもあるのですが、それが突出しすぎておらず、こじんまりとこのレストランのスタイルにまとめられているのが心地よく感じられました。
お値段もこのレベルの食事にしてはリーゾナブル。ランチは2コースが17.95ユーロ、3コースが21.95ユーロ。夜は5時半~6時半に入るとアーリー・イブニング・メニューがあり、お得です。(12月はクリスマス特別メニューのため値段設定が高くなります)
ダブリンの上質グルメを楽しめる、何度でも足を運びたいレストランのひとつです♪

ナッソー通り(Nassau Street, Dublin2)に面した入口
The Pig's Ear Restaurant4 Nassau Street, Dublin2.
Tel: 01-670-3865
Lunch 12:00-14:45/ Early Evening 17:30-18:30/ Dinner 17:30- (Sundays closed)
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