
元気いっぱい、小さな村のチビッ子たち!
TV番組のロケで訪れたウェスト・コークの小さな村、キルナマートラ(Kilnamartyra, Co. Cork)での撮影ウラ話、続きです。
子供を追いかけてのドキュメンタリーのため、村の小学校を訪問。全校生徒90名程、複式学級で3クラス、先生は校長先生含めてたったの3人…という小さな村の小さな小学校です。
キルナマートラはアイルランド語を日常的に使っているゲールタクト(Ghaeltacht)のため、小学校での使用言語もすべてアイルランド語。
授業風景に続き、アイルランドの国技であるゲーリック・フットボールの練習風景を撮影させてもらいました。

この日は練習日ではなかったのですが、校長先生が便宜を図って下さり、授業を返上して練習に当ててくださいました。TV撮影にみんなワクワク♪

この小学校の女子チームは、小学校対抗の地域のゲーリック・フットボール・リーグで決勝戦進出を決めており、選手に選ばれた子たちは猛(?)特訓中。女子が決勝に進出するのは学校始まって以来初めてだそう。決勝戦の日は授業はお休み、バスをチャーターして全校でコーク・シティーの球場へ応援に行くとのこと…楽しそう!
撮影終了後、校長先生がお茶を入れてもてなしてくださいました。校長先生はこの学校の卒業生。自分が育った場所で教育に貢献できるのが喜びだと語ってくださいました。
子供たちはみなマナーが良く元気で、のびのび。低学年クラスから可愛い歌声が聞こえてきたのでのぞいてみると、私の姿を見つけた子供が「日本のテレビだ~」と指を指して叫び、全員がうわ~と手を降り出し大騒ぎに(笑)。
小学校訪問の翌日は、村を撮影。

村の広場的な四つ辻にあるサインポストのてっぺんには、ゲーリック・フットボーラーのオブジェが。フットボールの伝統が強い土地柄の表れ。奥に見える家が私たちが2晩続けて通いマーフィーズに感動したパブです

村出身の英雄、Seán Ó Síocháin(1914-1997)さんという、やはりフットボーラーの胸像。GAAの事務局長をつとめた方だそうです

胸像の隣りには、手作り感いっぱいの村の地図。写真と対応していてわかりやすい

パブの壁続きには、キルナマートラの俯瞰の壁画。スナップ写真を張った風なのがステキ。写真では見えにくいですが、壁の左端下には2匹のネコちゃんも描かれています
あまりにも人の気配がないのでミサの時間に出直して撮影。教会付近を通りかかる人々に「ディア・グィッチ(アイルランド語の「ハロー」)!」と言いながらカメラに手を振ってもらおうとしたのですが、映像世代の人があまり通らず、あまりうまくいきませんでした。
やはり小学校の子供たちから噂が広がっており、「あら、あなたたち昨日学校へ行った日本のテレビね」とみんなが私たちのことをすでに知っていたのが可笑しかったです(笑)。
こんな村に住んでみたい…と思わせるような、小さいけれど伝統文化が大事に受け継がれていて、環境のいい素敵なところでした。

道に迷って偶然見つけた近くのビューポイント。近隣の町が見晴らせます
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