先日遊びに来てくださったお友達の親子さんですが、お嬢さんのE子ちゃんと私は、「お肉大好き!」なニク友(なんて言葉があるのかどうかわかりませんが…笑)です。
志望校合格のご両親からのお祝いが松坂牛のステーキだった…という、大の肉好きエピソードを持つE子ちゃん。彼女がアイルランドに来ると聞いて私が真っ先に思いついたのは,「アイルランドでいちばんステーキのおいしいレストランへE子ちゃんを連れて行かなくっちゃ!」ということ。
年間通して野外の自然な環境の中で放牧されるアイリッシュ・ビーフは、常にこの国の輸出品目のトップ。アイルランドが世界誇るナチュラルでヘルシーな食品なのです。
もしもワインのソムリエみたいな「肉ソムリエ」という仕事があったならそれこそ私の天職…と自負する私(笑)が、ここ数年「アイランドでいちばんステーキがおいしい!」と思うレストランは、西海岸の中心地・ゴールウェイ(Galway, Co. Galway)にあるこちら。
Martine's Restaurant(マーティーンズ・レストラン)
21 Quay Street, Galway City.
Tel: 00353 91 565662
決してステーキ専門店なわけでなく、種類豊富なワインと新鮮なお魚も楽しめるゴールウェイに古くからある人気レストランなのですが、ここのステーキは絶品。
出されるお肉は南部コーク産のブラック・アンガス(Black Angus)牛。28日間乾燥熟成(ドライエイジド)させたリブアイ・ステーキの炭火焼きです。あ~、書いているだけでよだれが出そう…。

これがいちばん小さいサイズで、250グラム。これまで何人もの日本からのお客様をご案内しましたが、「大きすぎて食べられない~」と言いつつ、皆さんあまりのおいしさにいつもペロリ!
「グラスフェド(牧草を食べさせている)」のアイルランドの牛肉は、日本の霜降り肉や「コーンフェド(トウモロコシを食べさせてる)」のアメリカの牛肉と比べてヘルシーでさっぱりしています。普段はこんな大きなステーキは食べないわ~という日本の方でも、意外にこの量が食べられてしまうから不思議。
(ちなみにグラスフェドの牛肉は、レアよりも少し焼いた方がおいしいです。ミディアムレアくらいに注文するといちばんおいしい焼き加減になります)
思った通り、このステーキに大感激してくれたE子ちゃん。大好物の松坂牛のステーキよりおいしいかも~とのこと。
そして私たち、ゴールウェイに滞在中の2日間、2晩続けてマーティーンズに通ってしまいました!
この肉を食べた翌日、私たちはアラン諸島のイニシュモア島(Inismor, Aran Islands, Co. Glaway)へ行きました。島で見かけた真っ黒い色の牛に、E子ちゃんがすかさず反応。
「この牛、松坂牛と似てる!」
地元の人に聞くと、それはアバディーン・アンガス(Aberdeen Angus)という種類。調べてみるとどうやら私たちがマーティーンズで食べたブラック・アンガスと同種のようです。

アバディーン・アンガス。イニシュモア島では本土の農家から家畜を預かり放牧させています(写真は
Irish Aberdeen Angus Associationより)
松坂牛の産地近くに育ったE子ちゃんいわく、このアバディーン(ブラック)・アンガスは姿かたちが松坂牛とよく似ているそう。
もしやこれが松坂牛や日本の和牛黒牛の原種?…なんて疑問もわいて調べてみたりしましたが、よくわかりませんでした。今の和牛はもともと外国産と交配させて出来たようですから、私たちの推測はあながち間違いではないかもしれません。
それにしてもアラン諸島の牧草地にたたずむ牛を見て松坂牛を連想するE子ちゃんは、正真正銘の肉好き(牛好き?)。
牛の味のみならず姿かたちまで見分けるE子ちゃんには、自称「肉ソムリエ」の私も負けたかも…(笑)ですが、ニク友同志、楽しい肉(牛)談義が出来てとても楽しかったです♪
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2013/12/12 編集