
スライゴ近くのグレンカー湖(Glencar Lake, Co. Letrim)にて。早朝の光が幻想的
スライゴ周辺にて雑誌の写真撮影中。変わりやすいアイリッシュ・ウェザーに翻弄されながらも、早朝に起き出して朝の光をねらったり、夕方の斜光を待って撮影したりしています。
今回のテーマは「妖精」なので、妖精話を多く書き留めたにスライゴゆかりの詩人ウィリアム・B・イェイツ(William Butler Yeats, 1865-1939)が詩に詠んだ場所などへご案内しています。
人気のない時間帯に訪れると、さもありなん…といった雰囲気。イエーツの生きた時代でしたら尚のこと、妖精界を身近に感じたことでしょう。

朝のやわらかい光が湖面を照らし、まるで鏡のよう
このグレンカー湖はスライゴを代表する2つの山、ベンブルベン(Ben Bullben)とダートリー・マウンテン(Dirtry Mountains)にはさまれた谷間に横たわる湖。滝があることでも知られていて、その地名はイエーツの「さらわれた子ども(The Stolen Child)」の中で詠われています。
「さらわれた子ども」は、この土地に伝わる妖精が子供をさらっていく…という伝説を踏まえたもので、ちょっとおどろおどろしい怖さのある詩。そう、こちらで言う妖精とは、背中に羽のはえたティンカーベルのような姿では全くなく、もっとおどろおどろしい、恐るべき存在なのです。
一体どんな詩なのかご興味のある方は、こちらの方のサイトに丁寧な日本語訳がありますので読んでみてください。→
壺齋散人さんのサイト私たちも妖精界に連れて行かれることのないよう、境界線に踏み込まないように気をつけながら取材・撮影を進めています…!

夕方はやはり「さらわれた子ども」に出てくるロセス・ポイント(Rosses Point, Co. Sligo)にて撮影。薄暗い曇り空から「天使の梯子(Angel's radder)」がおりてきました
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コメント
野崎洋子
木曜日夜、ダブリンですが、今回お会いできず残念! 次回ぜひ〜
2013/07/31 URL 編集
naokoguide
ほんと、今回お会いできず残念です。ギグはどうでしたか?
次回はぜひぜひ!
Stolen Child、あとで聴かせていただきます!今、公共の場で音を出せないので。ありがとうございます♪
2013/08/03 URL 編集
りか
母が妖精に凝っていて、アイルランドに妖精に会いに行きたい!と言うので、今年の夏に連れて行こうと思っております。インターネットでも、なかなか情報が得られずにいたところに、なおこ様のブログに出会い、これだ!と思いました。
なにぶん母は85歳の高齢のため、あまり強行軍の日程ではまずいし、どこへ連れて行こうか悩んでいます。
四泊5日くらいだと、どこへ行ったらよいでしょう?母は大自然が好きで、大都会ダメなタイプです。
もし出来ましたら、お返事いただけたらうれしいです。
りか
2017/02/23 URL 編集
naokoguide
ダブリンに近い、こちらのフェアリー・トレイルへ行ってみてはいかがでしょう。
http://naokoguide.blog33.fc2.com/blog-entry-2263.html
市内の公園にこういう場所もあります。
http://naokoguide.blog33.fc2.com/blog-entry-2265.html
お母様と楽しい旅になりますように!ご連絡ありがとうございました♪
2017/03/07 URL 編集
りか
情報ありがとうございます!どちらも面白そうですね。
もし出来たら、リングオブケリーに連れて行きたいなあと思っていますが、リムリック空港でレンタカーを借りて、ちょっと頑張ればどうにかなるかと。
ダブリンからの一泊2日のパックツアーもあるけれど、母には強行軍かしら。もっと調べて頑張ります!
お返事本当にありがとうございました!
2017/03/26 URL 編集