ゴールウェイ郊外のグレンロー・アビー・ホテル(
Glenloe Abbey Hotel, Co. Galway)に宿泊しています。
このホテルは敷地内にオリエント急行の車両を利用したレストランがあることで有名。(
Pullman Restaurant)グループのお客様とご一緒にディナーをいただきました。

「プルマン号(The Pullman)」の名で知られる1927年に作られたオリジナルの客車
約40年近く現役車両として活躍したプルマン号は、モナコ~イスタンブール~サンクトペテルブルク間を走るオリエント急行でした。のちにはブライトン~ロンドン間を走り、イースト・エンドで活躍する映画俳優たちの御用達だったそうです。
第2次世界大戦中はウィンスト・チャーチルとその家族により使用され、1965年1月、チャーチルの葬儀列車として棺を運ぶ役目を果たしたのが最後でした。

まるでオリエント急行に乗っているかのような気分。3コースのディナーの前菜にいただいたスモークサーモン

今にも動き出しそうなレストラン内
このプルマン号は、現役を退いた後の1974年、アガサ・クリスティー原作の「オリエント急行殺人事件」の映画の中でも使用されました。イングリッド・バーグマンは一体どこの座席に座ったのでしょう。(笑)
夕食時とはいえ、まだ陽がさんさんと降り注ぐ夏のアイルランド。1920年代のオリジナル車両ですから、もちろんエアコンはなし。レストランが気を遣って扇風機を置いてくれたものの、あいにくの暑さで汗をかきかき、高級ディナーをいただいたのですが、これものちには良い思い出になることでしょう。

レトロな雰囲気満点のプルマン号入り口
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