…という名のデザートをご存知でしょうか?
数か月前にグループ・ツアーのお客様とワインポートロッジ(
Wineport Lodge, Co. Westmeath)でランチした際に、初めて食べたデザート。
どこかで聞いたことがあるような気はしたものの、どんなものかは分からず尋ねてみると、「アイスクリームをメレンゲで包んで、オーブンで焼いたものよ」という説明。
興味津々でひと口食べてみると、あまりのおいしさに感激!こんなおいしいものがこの世にあったの~、食べ終わりたくない~と言い続けながらいただき、その日は一日中、感激の味を反芻し続けていたくらい。(いや、実際に反芻はしなかったですが、そんな気分でした。笑)
それ以来、また食べたいな~と思っていたところ、ラッキーにも今日、お客様をご案内して再びワインポート・ロッジでランチするチャンスがやって来ました。
メニューにベイクドアラスカがあるのをしっかり確認してから、メインは控えめに注文。夢のデザートに再会です。

これがワインポート・ロッジのベイクドアラスカ(Baked Alaska)。パイ生地とスライスしたスポンジの上にアイスクリームを置いて、メレンゲで包んでオーブンへ。焼きたてのメレンゲは温かく、その中から冷たいアイスクリームがとろりん…。シンプルな材料を組み合わせただけなのですが、あ~、その食感とおいしさがなんとも言えず…今思い出しただけでもうっとり♪
アイルランドにしては蒸し暑い今日の気候にぴったりのデザート。さんさんと陽が降り注ぐ湖畔のテラスでいただき、おいしさも倍増でした。
ベイクドアラスカの名は、冷たいアイスクリームがアラスカの冷涼さを連想させることに由来しているようです。
正式に命名したのは19世紀創業のニューヨークの老舗レストラン、デルモニコス(Delmonico's)最盛期の有名シェフ、チャールズ・ランフォーファー(Charles Ranhofer)。1876年にアラスカがアメリカ合衆国に加えられたのを記念してその名が付いたそうです。
アイルランド人の友人にベイクドアラスカのことを聞いてみると、ひと昔前は結婚式の定番デザート…として知られていたようですね。しばらく姿を消していたけれど、最近また流行り出して、メニューに復活しているみたいだよ~とのこと。
そう言われてグーグルしてみると、RTEのお料理番組でも知られるアイルランドの人気シェフ、ネヴィン・マグアイヤ(Neven Maguire)のレシピが出てきました。今年の4月に加えられたレシピのようですから、友人の言葉通り、ベイクドアラスカは今アイルランドで再び人気上昇中のデザートなのかも。
RTE Food:ネヴィン・マグアイヤのベイクドアラスカのレシピ(英語)
これを見ると、冷蔵庫で固めたりするのに時間がかかるものの、ソースはなくても良いことにすれば、必要なのは市販のアイスクリームとスポンジ(ネヴィンのレシピではマデイラケーキを使っています)、卵白のみ。
頑張れば自宅でも夢のデザートが作れそう?
今のところ、ワインポート・ロッジ以外のレストランでベイクドアラスカがメニューにあるのは見たことはないのですが、夏のデザートの定番としてもっとポピュラーになると嬉しいですね♪

レストランのテラスより湖(Lough Lee)を臨む。熱波は少しおさまりましたが、夏の陽気はまだまだ続いています
※ワインポートロッジに関する過去ブログ:
湖畔のグルメ・レストラン、ワインポート
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