旅行会社の方の視察旅行のご案内。シャノン空港に到着されたお客様を、バンラッティ城(Bunratty Castle, Co. Clare)のディナー・ショーへお連れしました。

15世紀の城の中で、中世を再現したバンケット(宴会)が毎夜催されています
このショーは「中世の宴会(
Bunratty Castle Medieval Banquet)」と呼ばれ、私たちは中世のお城の宴会に招待されたゲスト…という設定。
入城するとアイルランドの王族たちが好んだというミード(蜂蜜の蒸留酒)がふるまわれ、広間でのバイオリンやハープの演奏に続き、執事の合図でバンケット・ホール(宴会場)へ。
長テーブル&ベンチに座って4コースのお食事をいただくのですが、中世にはフォークやスプーンはまだなかったため、ダガーと呼ばれるナイフ一本でお食事をいただきます。スープは器を手に持ってすすり、スペアリブ、チキンと続くメイン・ディッシュは手とナイフのみでパクパク(笑)。
ゲストの中からその日の王様が選ばれたり、執事が食事を毒見したり、陰謀を企てた罪でゲストの一人が捕えられたり(ドンジョンに入れられてしまうのですが、「助けて~」と迫真の演技をするのを見ていると、この人サクラなの?と疑いたくなります。日本人でこれが出来る人は少ないのではないでしょうか。笑)…と、食事中も余興満載で飽きさせません。
デザートが終わるとショー・タイムとなり、中世の衣装を着た給仕係りが総出で歌ったり、演奏したり。(上の写真)
「モリーマローン」「サリーガーデン」「ダニーボーイ」等々、懐かしのアイルランド民謡が次々に披露され、ご先祖にアイルランド系の多いアメリカ人のお客さんはこういった曲をよく知っているので、一緒に口ずさんでいました。
この「中世の宴会」は別の数か所の城でも行われていますが、バンラッティ城が発祥。
時代遅れになることもなく、アイルランドに来る観光客には常に人気のロングランのショーで、なんと今年で50周年を迎えるそうです。スゴイ!

50周年記念に今年はこのような証書がもらえます。この証書があれば、バンラッティ城をはじめとする国内のいくつかの城の跳ね橋を渡る際の通行税が減税!…と書かれています(笑)
ショーは毎晩2回、17:30~と20:45~。中世のお城の宴会に招かれたい方は早めのご予約を。

宴会終了後のバンラッティ城。夜11時を過ぎて、やっと暗くなったアイルランドの空
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