アイルランドには、
28種の野生の哺乳動物が生息しています。
主なものは、アカジカ、野ウサギ、キツネ、アナグマ、アカリス、カワウソ、オコジョなど。クマや狼、イノシシはかつてはいたものの、今は絶滅してしまっています。
両生類は3種(カエル、ナタージャックという名のヒキガエル、イモリ)で、
爬虫類はトカゲのみ。蛇はいません。
渡り鳥を含む
野生の鳥は380種で、主なものは白鳥、ガン、サギ、アヒル、カモメなどなど…。
このような「アイルランドのワイルド・ライフ」についての一般知識は、数年前に受講した
ナショナル・ガイド養成コースで習いました。
ガイディングとは「説明(lecture)」ではなく、車窓の風景から材料を拾い、人間がそこに与えた影響力(歴史)を「描写」してみせること。
歴史だけなく、動物、植物、岩石、地形など自然環境についての下知識をたっぷりと仕込まれました。
以降、
単なる「きれいな景色」でしかなかったものに命が宿って見え、土地への愛着が増し、どんな景色が現れてもすべてガイディングの材料に出来るようになりました~。
5ヶ月にわたるコース終了後、3種類の試験(実技・筆記・レポート)が行われたのですが、筆記試験には、授業で習ったワイルド・ライフに関することがたくさん出題されました。
そのうちのひとつは、
「アイルランドでもっとも小さい野性の哺乳動物は何?」という問題!かなりマニアックなこの問題の答えは、
「ピグミー・シュルー(Pygmy Shrew)」。体長7センチ、体重0.5グラムのトガリネズミの類です。
アイルランドのナショナル・ガイドになるには、こんなオタクなネタも知らなければならないのでした~!

友人が庭で発見したピグミー・シュルーの亡骸。1ユーロコインと比べてもこんなに小さい~(石英の岩の上で撮影)
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コメント
アンナム
これなんですね! あなたのちょっとした説明にも奥が深くてそこには命がこめられている、というか人生を語っている気がしていた、、そのためには相当な勉強をしていて底が深いからなんですね。
2006/05/21 URL 編集
naokoguide
10知っても、表に出るのは6くらいですから、6しかしらないと何にも出てこないんですよね~。
2006/05/21 URL 編集