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バリントーイの小さな港とアントリム・フリント

先日ポートラッシュ(Portrush, Northern Ireland)へサーフィンに出かけた際、周辺のビーチを探索しているうちにたどり着いたのがこちら、バリントーイ・ハーバー(Ballintoy Harbour, Co. Antrim, Northern Ireland)。

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19世紀には多くの船が出発した港、今は静かな漁港です

かつては周辺の石切り場から運ばれてきた石灰岩が、道路の敷石に私用されるためにこの港からダブリン、コーク、ウェックスフォード、リマリック、グラスゴーへと運ばれていたそうです。
石灰岩を焼く窯が今も港に残り、当時の面影を残しています。

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石灰岩を焼く石釜。脇に石段があり、上にのぼって眺めを見ることが出来ます

アイルランド北東のこのアントリム海岸(Antrim Coast)は石好きにはたまらない場所かも。ジャイアンツ・コーズウェイ周辺の玄武岩&砂岩の奇岩&地層もさることながら、コーズウェイ手前のこの地域では、石灰岩の中に「アントリム・フリント(Antrim Flint)」と呼ばれるこんな石を各所で見ることが出来ます。

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フリント(Flint)というのは、石灰岩層の中に塊で見つかる黒灰色の石英。このエリアでは、白い石灰の岩肌に顕著に見ることが出来ます

フリントは非常に固いために、先史時代にはやじりなどの材料として使われました。アイルランドでは中石器時代(紀元前7000~4000年)にさかんに使用され、島内の他の地域の遺跡からもこのアントリム・フリントが発見されていることから、この北東部から各所へ運ばれていたものと考えられています。

つやのあるきれいな石。私もお土産にちょっぴり持ち帰りたい…と思い、大きな石で砕いたりしてみましたが、あまりの固さに数ミリしかとることが出来ませんでした(笑)。

港には小さなカフェがあり、「サバあります」の看板があったので入ってみると、今日はないとのことでした。(サバの季節にはちょっと早いような…)
代わりにスープやケーキで軽いランチをして、ビーチの探索を続行。サーフ・トリップのついでに、大型バスではなかなか立ち寄るチャンスのない小さな「隠れ名所」をこんなふうに見て回るのも楽しみのひとつです。

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メインの海岸沿いの道路より見える、バリントーイの教区教会(&運転してくれたサーフ・バディのグレアム)。白壁が青空と緑に映えて、いつ見ても絵になる教会です

※バリントーイ・ハーバーへの行き方:有名なキャリク・ア・リードの吊り橋(Rope Bridge, Carrick-a-Rede, Co. Antrim)から海を右手に見てブッシュミルズ方面へ。バリントーイ(Ballintoy)の村を過ぎて間もなく、上記の教会を目指して右折。細い道の突き当りにハーバーがあります
(道路が細いので、通行出来るのはミニバス・サイズの車まで)

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naokoguide

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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