今日1月25日は、「アイリッシュコーヒーの日(National Irish Coffee Day)」だそうです。

アイリッシュ・コーヒーとはアイリッシュ・ウィスキー入りのコーヒーのこと。写真のように上にクリームを浮かせて、マグやコーヒーカップではなくグラスで出すのが定番
飲むときはクリームを混ぜずにそのまま口をつけます。口当たりは冷たく、底からウィスキー入りの熱いコーヒーがググッと出てくるのがなんとも美味しい。
冬の寒い日や、食後のデザート代わりに最適なドリンクです。
アイリッシュ・コーヒーの発祥は1943年、アイルランド西海岸のフォインズ空港(Foynes Airport…1939~45年、大西洋横断飛行の基点として開港していた飛行艇時代の水上飛行場。現シャノン空港の前身。当時の空港の建物は現在フライングボート博物館として公開されています→
Foyne Flying Boat Museum)のレストランのシェフであったジョー・シェリダン(Joe Sheridan)の発案によるものと伝えられています。
ある日、カナダのニューファンドランドへ飛び立った飛行機が、数時間の飛行ののち天候不良のためフォイン空港に引き返してくることになりました。知らせを聞き急遽呼び集められた空港スタッフたちは、疲れ切った乗客をレストランに迎え入れ、暖かい食事と飲み物をサービスします。この時に乗客たちの身体が温まるような飲み物を出すように言われたシェフのジョーが、その場の思いつきでコーヒーにアイリッシュ・ウィスキーを入れて出したのが始まり。
おいしいコーヒーに感激した乗客の一人が、ジョーにこう聞きました。「ブラジル産コーヒー(ブラジリアン・コーヒー)を使ったのですか?」
冗談交じりに「アイルランド産コーヒー(アイリッシュ・コーヒー)ですよ!」とジョーが答え、のちに世界的に知られることになる「アイリッシュ・コーヒー」の名称がこの時に生まれました。
アイリッシュ・コーヒーの作り方は簡単。アイリッシュ・ウィスキー、コーヒー、砂糖、クリームがあれば、自宅でも簡単に作ることが出来ます。
★アイリッシュ・コーヒーの作り方(私流)
①グラスにお湯を入れて温めておきます。(のちにクリームが浮きやすくなります)
②1メジャー(シングル)のアイリッシュ・ウィスキーを入れ、グラスの上部1センチ程を残して熱いコーヒーを注ぎ、ブラウン・シュガー(量はお好みで)を入れてかきまぜます。
③クリームがコーヒーに混ざらないように、スプーンの柄を伝わせてコーヒーの表面に浮かせるように注ぎ入れて、出来上がり♪(よくホイップしたクリームだと、コーヒーの上にのせるだけで浮きます)
アイリッシュ・ウィスキーは何の銘柄を使うのが最適か…という議論もあるのですが、個人的には何でもOKだと思っています。
ところでこの「アイリッシュコーヒーの日」、私はネット上のニュースでたまたま見かけて知ったのですが、アイルランド人はほとんど誰も知らないようです。一体誰が、どんな理由から今日をその日としたのか…、調べてみましたがわかりませんでした(笑)。
奇しくも今日のダブリンは、冷たい雨の降る、まさにアイリッシュ・コーヒーが飲みたくなるような日。「アイリッシュコーヒーの日」を定めるのであれば、いずれにしても今日は最適な日と言えるでしょう。
私もこれから早速、自家製アイリッシュ・コーヒーを作り、冬の夜長をDVDでも見ながら過ごすつもりです♪
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