
なつかしい感じの電飾のメリー・クリスマス。ドネゴール・タウン(Donegal Town)にて
今年のクリスマス期間はサーフィンに行ったり、友人宅で過ごさせてもらったりとアイルランドの西と東を行ったり来たりしていました。
セント・スティーブンズ・デー(St Stephen's Day)の今日は、久しぶりに自宅でのんびりしています。
さて、クリスマス・イブの夜のこと。ドネゴール・タウン(Donegal Town)の友人のご実家で過ごさせていただいたのですが、私がずっと見たかったクリスマス恒例のあるニュースを見ることが出来ました。

世界中にプレゼントを配るために北極を出発したサンタ(RTE.ie・12月14日の
記事より)
そう、サンタが無事に北極を出発したことを伝えるニュースが、毎年クリスマス・イブにRTE(アイルランド国営放送)ニュースで放送されるのです。
夕方6時枠に放送されたニュースはこちらで見られます。
→
Santa begins his hectic trip around the globe(「サンタ、地球を周る大忙しの旅始まる」12月24日放送)
これは日本のNHKの通常のニュースで「今夜サンタがプレゼントを配る旅に無事出発しました!」…とまことしなやかに報道されるようなもの。
このニュースのことは聞いてはいましたが、クリスマス時期はアイルランド国外に出ていることが多かったためこれまで見る機会がなくいました。イブの夜、友人宅の居間でくつろいでいる時にふいに、それもごくごく普通に流れたこのニュースに「これだったのか~」と感激(笑)。
報道は大まじめで、こんな調子です。
「...若い視聴者の皆さんはこれを聞いて安心されることでしょう、サンタは北極を出発しこちらに向かっています、今夜、地球上の9100万件を訪問するとされているサンタですが、これから数時間のうちにアイルランドに到着の予定です、子供の皆さんには早くベッドに行くことをお勧めします、グッドイブニング、楽しいクリスマスを!」
…!!!
私はサンタクロースを大真面目に信じている子供だったので、自分が子供の時にこのニュースを聞いたらどんなにか嬉しかったことでしょう。
さらに可笑しいことには、キャスターがニュースをしめくくった後にエンディング仕立てで北極からの現地リポートが入るのです。(上記のニュース・クリップの映像をぜひ見てみてください!)
サンタ出発後、エルフたちが世界中からのサンタ宛てのお手紙を処理する映像、エルフのコメントに続き、「サンタ・サイエンス」のコーナー。なぜサンタはたった一夜にしてあれほどたくさんのプレゼントを世界中に届けることが出来るのか?…という疑問にトリニティー・カレッジの科学者が答え、さらにはサンタの旅に天候の影響がないかどうかまでリポートされるのです。
「いずれにしても早くベッドに行くのが最善の策ですね」…とかなんとか言ってしめくくられるところもなんとも可笑しい(笑)。
クリスマスはやはり東西どこでも子供が主役。大人たちも一緒になって、子供の夢をお膳立てしてあげているのがなんとも微笑ましいですね。(…で、大人も一緒に楽しんでるのがいいですね~)
9100万件もの家々にプレゼントを配った(らしい)サンタですが、皆さんのもとにもやってきたでしょうか。
きっと靴下いっぱいの夢や希望が届けられたことでしょう♪

クリスマス・イブの夜、静かなドネゴール・タウンにて
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2012/12/27 編集