
昨日のT-Bay、地元サーファーにより公開された写真(
Swellseekers.ieより)
気候の変化が世界的に言われていますが、アイルランド沿岸の海流にも何らかの影響が出ているようで、波の様子が最近変わってきているようです。
夏の波は小さいとはいえど、今年の西海岸は本当に波に恵まれず、多くのサーファーがイライラをつのらせています。もはや波がいいとか悪いとかの問題ではなく、最近の会話は「波があるか、ないか」。
サーフィン歴10年という友人いわく、大西洋岸のよく知られるサーフ・スポットがこんなに「Flat(波も風もなく凪の状態)」になってしまうのは見たことがない、とのこと。
海流の変化の影響でしょうか、西の大西洋岸が波に恵まれない反面、この夏の南部・南東部は波の当たり年。
通常は冬場しか波に恵まれることのないダブリン周辺の東海岸でも、近頃波の来る日が増えています。
大西洋の波に比べると質はイマイチですが、私たちダブリン側にベースを置くサーファーにとってはある意味、朗報かもしれません。
今日は
先週末サーフィンのボランティアをして過ごしたトラモア海岸(Tramore, Co. Waterford)に昨日よりいい波が来ていると聞き、日帰りサーフィンに出かけてきました。
朝早い方が波がいいとにらんだ私は、しぶる友人を説得して早朝に出発。朝9時過ぎにビーチに到着すると、私が思ったより大きくパワフルな波が来ていて、すでに数人の地元サーファーがじゃんじゃん波をキャッチしていました。
トラモアのメイン・ビーチは「T-Bay(ティー・ベイ)」と呼ばれ、アイルランドでサーフィンが始まった1960年代にはすでにここでサーフィンが行わていました。(アイルランドの多くのサーフ・スポットはそれより歴史が新しい)
アイルランド南部・東部でのサーフィンの歴史、サーフィンの普及に大きく貢献してきた場所です。

朝のT-Bay。このあとたくさんのサーファー、海水浴客がやってきて賑やかに・・・

ビーチに面したT-Bay Cafeにはアイルランドのサーフィンの始祖であり、私たちが敬愛するケヴィン・カーヴィーさん(Kevin Carvey)が最初に使用したサーフボード「Mark Ⅰ」が飾られています(1964年製)
※私が所属するサーフ・クラブの創始者&名誉会長であるケヴィンは、71歳となった今も現役サーファーです
T-Bayでちゃんとサーフィンするのは初めてだったので、地元サーファーに囲まれて始めはちょっと緊張。
近頃小さな波に慣れてしまっていたせいか、パドルして沖に出たらゼーゼーしてしまい(笑)、始めはどうなることかと思いましたが、みっちり3時間、手足がガクガクになるまで波に乗って大満足。
そのうちにダブリンからの別の友人たちも到着して賑やかになりましたが、やはり朝早く来て正解で、お昼時に向けて波は徐々に小さくコンディションも悪くなっていきました。
英語のことわざで、「The early bird catches the worm.」(早起き鳥は虫を捕える=早起きは三文の徳)というのがありますが、今日の私たちはまさに、
「The early bird catches the
WAVE.」(早起き鳥は波をとらえる)!!!
3時間ドライブして西海岸へ行くことを思えば、南東部のタラモアまでは片道たったの2時間弱。移動時間も短く、ガソリン代も安く、気軽に日帰り出来ます。
大西洋でサーフィン…のイメージが強いですが、これからはケルティック海(アイルランド南部のフランスとの間にある海)でサーフィン・・・というのが主流になるかも?
すっかりT-Bayのファンになってしまい、これからも通うことが多くなりそう・・・です。
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