クリスマスから年末にかけて、なんだか私自身にぼぉ~っとしていた部分があったみたいで、なんとウェットスーツ一式を忘れてサーフィンに行く!…という信じられないようなことをしでかしてしまいました。
クリスマスの後、ドネゴール(Donegal)出身の友人エリザベス(Elizabeth)のご実家で数日間過ごし、そこから年末年始を過ごしにアキル島(Achill Is, Co. Mayo)へ。よって約1週間分の荷物を持ってダブリンの自宅を出たのですが、エリザベスの家に着いたら、冬物のコートと、ウェットスーツ一式が車に積まれていないことを発見!
ドネゴールにいる間は、コートはエリザベスのお母さんのものをお借りし、ウェットスーツは近くのサーフスクールでレンタル。
あ~、サーフボードは持ってきたのに、スーツを忘れるなんて信じられなない…と落ち込んでいたら、ビーチで会ったサーフ仲間のうちの数人が「私(僕)も忘れたことあるよ~。よくあるよね~」と口をそろえて言ってくれたので、気が楽になりました。
(私をなぐさめるために言ってくれていたのか、本当によくあることなのか、今もってわかりませんが…笑)。
アキル島では、友人カレン(Karin)が余分にひとつ持ってきてくれたコートを着て過ごし、ウェットスーツは、ドネゴールのビーチで会った友人ロレイン(Lorraine)が、「年末年始はサーフィンの予定はないから…」と、親切にもそっくりそのまま一式貸してくれました。あ~、感謝感激。
そんなこんなで、いろいろ貸してもらいっ放しの年末年始。
ところが、借りた御恩は周りまわってちゃんと返すことになっているんですね~。その後、思いがけず、私のものを人に貸すことになったのです。
アキル島滞在中、元旦の夕方に友人ダ-モット(Dermot)の車がエンスト。それも、これ以上最果ての地はない!…というくらいの、島の西の端っこの急斜面で。
彼はドイツからのゲスト3人をどうしてもその夜にダブリンへ送り届けなくてはならず、車はその日中に修理はムリ、レンタカー屋も近くにはない、どうしよう~と大パニック。
私も含め、他に車を持っている3人が皆、「私(僕)の車で行けばいいよ」とオファーしたのですが、結局、私のフィアットで行くのがいちばんいいということになり、ダ-モットは私の車で3人のドイツからのゲストと一緒にその夜ダブリンへ帰っていったのでした。
(私は別の友人に乗せてもらって、その2日後に帰ってきました)
ダ-モットは私の車に、私はロレインのウェットスーツ&カレンのコートを、そしてちなみに、カレンは私の長靴をはいていました。2足あったので。
物事はすべてつながっている…と常日頃から思っているのですが、この一連の出来事はなんだか象徴的。
借りた御恩でさえもつながっていて、周りまわってこういう形で返すこともあるのだなぁ…と不思議な気がしたと共に、こんなふうに気軽にモノを貸し借り出来る仲間と一緒にいることがとても嬉しく思えました。
モノをシェア出来るというのは、お互いに信頼し合っている証拠だからです。
英語で「Sharing is Caring(シェアリング・イズ・ケアリング)」という言い回しがあります。
「分かち合うことは助け合うこと(思いやること)」といった意味ですが、まさにその言葉で始まったような新年。
日本語で言うならば、「情けは人の為ならず(巡り巡って自分が為)」…ということでしょうか。
数日後、ダ-モットが私の車を返しにきてくれたのですが、彼が帰った後で助手席に新品のサーフィンの本が置かれているのを発見。
表紙の内側に彼の直筆で、「Thanks」と書かれていました。
そして今日、ロレインにウェットスーツを返しに行きました。
彼女の家は車でほんの5分の距離。近くに住んでいることはお互い知っていましたが、これまで訪ねるチャンスがなくていました。
せっかくだからあがってお茶でも…とロレインが言ってくれて、お茶をいただきながらしばしおしゃべり。お互いのニューイヤーのゴシップ話、私が今使っているサーフボードの話、ロレインが3月に走るハーフマラソンのこと、どこのジムがいいかということ、次のホリデーの予定…などなど。
ロレインとゆっくりおしゃべりするのは数か月ぶり。忘れたウェットスーツのおかげで、思いがけず楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
物事はこうやってつながっていて、いいことも、悪いことも、どこか流れて行きつくことになっているみたいです。
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コメント
Pearl
2012/01/09 URL 編集
naokoguide
自分のことだけじゃなくて、周りの人のためになることをしましょう、そうしたら自分も幸せになれますよ、みたいな感じ?
2012/01/09 URL 編集