
珍しがる私に「これがコール(石炭)だよ~」と見せてくれた石炭屋さん(笑)
アイルランドでは多くの民家に今でも暖炉がありますが、住宅が密集している地域では煙突から煙を出してはいけない決まりになっているため、都市部ではほとんど使用されることはありません。
田舎の周りに何もないようなところへ行くと、民家の煙突から煙が出ているのを今も多く見かけますが、残念ながらダブリンでは、そのような光景はまず見られません。
(現在暖房は、ラジエーターを使ったセントラルヒーティングが主流です)
それでも暖炉を使いたい!という場合は、煙が出なければいいので、無煙の石炭を使って火を焚く方法があります。
先述の友人シィネード(Sinéad)の家はダブリン郊外の住宅地にありますが、彼女の居心地のいいリビングであかあかと燃える暖炉の火は、この無煙石炭を使ったもの。
古き良き時代のライフスタイルのいいところを続けていきたい、という、シィネードならではのこだわりです。
先日彼女のお宅におじゃま中に、その石炭の配達がちょうどやって来ました!

セントラルヒーティングの普及に伴い、今ではなかなか見られなくなったコールマン(coalman=石炭屋さん)。重たい石炭袋をひょいとかつぎあげる姿がいい感じ
シィネードとは長いお付き合いであるこの石炭屋さん。裏庭のいつもの場所へと石炭袋を手際よく運び込みながら、あれやこれやと世間話。
「日本のツナミはその後大丈夫か?」と心配してくれました。
昔のダブリンには、煙突掃除屋さんとか、ミルクマン(外に出しておいたミルク瓶にミルクを入れていってくれるらしい)とか、そんな仕事の人が日常的にいたのよね~と話すシィネード。
初めて見た石炭屋さんにちょっとタイムスリップしたような感覚を覚え、わくわくしてしまいました(笑)。
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コメント
ゆき
私のホームステイ先でも数回だけ寒くて暖炉を使ったのですが、タウンセンターに位置する家だったので、無煙石炭を使っていたと思います。それでもあまり暖かくならなかったので、
結局ヒーター+暖炉という豪勢な事になってました。
日本で暖炉なんて使っている家は北海道くらいしか無いんじゃ・・・と思っている私。暖炉を見て、『格好いい!!』と大ハシャギしたのを覚えています。ホストマザーには笑われました(笑)
2011/12/19 URL 編集
Pearl
2011/12/20 URL 編集
naokoguide
そうですね、暖炉はやはり暖房としては限界があるので、これ以上寒い国では暖炉だけではムリかもしれません。昔のアイルランドの民家は寒かったでしょうね~。
Pearlさんへ
ペチカ!なんて素敵な響きなんでしょう~
2011/12/22 URL 編集