昨日アイルランドのTV局TG4にて
『The Rising of the Moon(邦題:月の出の脱出)』という古い映画を放映していました。
1957年、ジョン・フォード監督の白黒映画。解説役として、
タイロン・パワーが登場(ジョージアン・ドアを開けて出てきます~)。この2人、どちらもハリウッドで活躍した代表的なアイリッシュ・アメリカン。
ジョン・フォード監督のお父さんは、ゴールウェイ近くのスピッダル(Spiddal)村出身。タイロン・パワーは、「私の母はカウンティー・ウォーターフォード出身です」と映画の中で自ら語っていました。
ジョン・フォード監督のアイルランド作品と言えば、ゴールウェイ近くのコング村&その周辺で撮影された
『静かなる男(The Quiet Man)』が有名。『月の出の脱出』もやはり西海岸で撮影されたと見えて、私の見慣れた景色もいくつか出てきました。
冒頭には
モハーの断崖、タワーハウスの廃墟はおそらく
オーグナヌア城(
Aughnanure Castle)でしょう、
藁葺き屋根のコテージ、
古い駅舎、そして
ゴールウェイ・シティーのスパニッシュ・アーチの50年前の様子がなんとも興味深い…!
内容は、3つの異なる作品のオムニバス。
第3話の『1921』が、グレゴリー夫人がアイルランド民謡“The Rising of the Moon”にインスピレーションを得て書いた戯曲を原作としたものです。
恋人が身代わりとなり脱獄した男性が、月夜の晩にゴールウェイ湾からボートに乗って逃亡するというストーリー。
かれこれ5年ほど前になりますが、お客様のお1人が
「若い時にこの映画を見て、ずっとアイルランドに来てみたいと思っていました~」とおっしゃっていたのを思い出しました。それ以来、一度ちゃんと見てみたいな~と思っていたので、たまたまTVで見ることが出来てラッキーでした。
「ライジング・オブ・ザ・ム~ン」と繰り返し流れる曲が印象的で…とお客様がおっしゃっていた通り、私も見終わったあと、一日中その部分が頭の中をぐるぐる回っていました~。
“The Rising of the Moon”はこちらのサイトで聞くことが出来ま~す。
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