この週末、ドゥーリン(Doolin, Co. Clare)に滞在中、野生のイルカと泳ぐという貴重な体験をしました!
10年ほど前からカウンティ―・クレア沖に住みついている一頭の野生のイルカ。ダスティー(Dusty)と名付けられ、地元の人々に親しまれています。
通常は群れで見られるイルカですが、ダスティーは単独。以前はファノア(Fanore, Co. Clare)のビーチにいたのが、近頃ホワイト・ストランド(White Strand, Co. Clare)に移ったと聞き、サーフィンの合間に立ち寄ってみると、ビーチにいた地元の人から今はドゥーリンの波止場にいると教えられました。
それこそ、私たちが宿泊している場所の目と鼻の先。ダスティーが波止場に来やすい満潮時に合わせて、早速出かけてみました。
海を見つめることほんの5分ほどで、水面にダスティーのとがったひれ部分を発見。大急ぎでウェットスーツに着替え、海へ飛び込みました。
水の中では音は何倍もの大きさで伝わるため、ダスティーに気付いもらうため、水中で石を鳴らしたり、手足をバタバタさせたり。しばらくすると音に反応したダスティーが姿を現し始め、私たちの周りを円を描くように泳ぎ始めました!

しばらく一緒に泳いだのち、波止場の石段までやって来たダスティー
気が付けば、多くの人が波止場に集まっており、ダスティーの行く手をあっちだこっちだと指さし始めていました。中には、このイルカと10年間毎日一緒に泳いでいるというドイツ人のウタさんの姿も。
ダスティーのさまざまなゼスチャーがどんな意味を持つのか教えてくださいました。

波止場に集まってきた観光客になでてもらって、気持ち良さそうなダスティー
アイルランド沖に住みつく野生のイルカとしては、ディングル(Dingle, Co. Kerry)のフンギ(Fungi)が有名。それこそ20年以上もディングル湾にいる野生のイルカで、フンギを見るボート・ツアー、フンギと一緒に泳ぐツアーなども存在します。
フンギが商業化されているのに対して、こちらダスティーは知る人ぞ知る野生のイルカ。フンギに負けないくらいフレンドリーで、人が集まってくればくるほど喜ぶようで、飛んだり跳ねたりしてみせてくれます。
ダスティーは全くの野生のイルカですから、こちらの出方次第ではアグレッシブにもなりえます。(事実、私たちが去った後、子供が近づいてダスティーのひれをつかむという出来事がありました。ダスティーは身をひるがえして暴れ出し、何度も潮を吹きあげたのです)
泳ぐ時の注意点は、いきなり腕を出してさわったりつかんだりしようとしないこと。近くをそっと泳ぎながら、ダスティーの方から近づいてくるのを待ちます。
近くに来たら両腕を前に出して水に浮くようなポーズをすると、ダスティーの方から鼻を近づけて来てくれたりしますので。
アイルランド西海岸での思いがけない出会い。初めて出来たイルカの友達、また近いうちにぜひ会い戻りたいと思います♪

行楽シーズンでにぎわっていたこの日のドゥーリン。「野生のイルカがいるぞ~」という噂はあっという間に広がり、私たちが海からあがって着替え終わった頃には大変な人出に…!
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