イースター・サンデーの今日、
1916年イースター蜂起90周年記念式典&アイルランド国防軍によるパレードが行われ、12万人の見学者でダブリンのシティーセンターが熱狂しました。

このような国を挙げてのパレードは、実に
35年ぶり。70年代の北アイルランド問題勃発により、長い間中止されていたからです。
記念式典は、1916年に義勇兵たちが「共和国宣言書」を読み上げた
オコンネル通りのGPO(中央郵便局)前にて、正午きっかりに始まりました。
正午になったとたん、
まるで犠牲者の魂に明かりがともされたかのように雲が晴れて陽が輝き始めたダブリンの空…神々しいような、不思議な瞬間でした。
GPO前は招待客900名(半数は関係者の親戚縁者)のスタンド席で埋め尽くされていたので、手前のウェストモーランド通りに1時間前より陣取って見物した私。
式典の様子は、路上に設置された巨大スクリーンでライブ放送されました。
メアリー・マッカリース大統領GPOに到着
GPOに掲げられた国旗が半旗となる
このあと、大統領が花輪を捧げ、国歌斉唱、「共和国宣言」が読み上げられ…
街中に響き渡った12万人の割れんばかりの拍手!
反対方向からは、
ダブリン城を出発したパレードが登場です。
国旗を振って迎える子供ちゃん~
水色のベレー帽は国連で活躍したベテランたち
電話ボックスの上から写真を撮る人
きれいな市松模様を描いてダブリンの空を飾るエアフォース
騎馬隊も登場
息子さんが陸軍のメンバーとしてパレードに参加しているという老夫婦と一緒になって、ついには街頭のゴミ箱の上に登って、大興奮で見物。大変立派な、感激的なパレードでした。
イースター蜂起を国を挙げて追悼するかどうかについては、政治的視点からは、未だに賛否両論あるようです。しかし、
90年も経った今となっては、政治的な摩擦云々より、アイルランド独立への第一歩となった「歴史的イベント」として、国民が忘れることがないよう位置づけていくことの方が重要なはず…。
イースター蜂起をつつがなく追悼できる、
平和な時代への第一歩を踏み出した今日のアイルランド。90年前に殉教した愛国者たちも、今日のパレードの成功をきっと喜んでくれていることでしょう。
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コメント
makoto
そう言えば私が行ったとき、キリベックの田舎のハブで閉店間際に
いきなり皆さん起立して国歌歌い出して、ビックリしたことを思い出しました。皆さん愛国心が強いですね。
その影響で帰国後、飲み屋で君が代歌って、ブーイングもらいました。
2006/04/16 URL 編集
naokoguide
2006/04/19 URL 編集