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海外旅行、行くべき? 自粛すべき?

そろそろ観光シーズンとなるアイルランドですが、震災の影響で今シーズンは海外旅行を自粛される方も多く、旅行業にたずさわる私たちにとっては静かなシーズン始めとなりそうです。

先週都内で、手配会社や旅行代理店の方々とミーティングする機会がありましたが、震災以来、団体旅行などのキャンセルが相次いでいるとのこと。
自粛ムードで広告が打ちにくく、セールスも不振。成田空港発着のヨーロッパのエアラインは、スケジュールの変更や欠航が相次いでいるため、実際に旅行したいお客様がいても、催行するのが物理的に難しい場合も。
観光・旅行業というのは平和産業ですから、災害や戦争などに影響されるのは仕方のないこと。今は忍耐強く出来ることをして日々を過ごし、皆さんがまた旅行したい!と思えるようになる日を待つより他ありません。

私のところにも、メールやブログのコメント欄を通して「アイルランド旅行を予定していたが、自粛すべきかどうか迷っている」とのメッセージが何件が寄せられています。
皇太子ご夫妻も今月末の英国・ウィリアム皇太子のご成婚式への出席を取りやめられましたし、日本が大変な時に海外旅行などしていていいのか…という思いがよぎるのは、日本人の繊細な国民性ならでは…という気がします。

ただ、自粛しすぎて、日本全体を沈滞させてしまうことがないようにしたいものです。
実際に被災した方の苦しみには比べようもないことですが、震災に続く自粛ムードや風評被害で、ビジネスの場面で影響を受け、死活問題となっている人も多くいます。
災害の現場や被災地に出向いてのお手伝いが出来なくとも、それぞれが自分の持ち場で出来ることがあるはず。節電に努めるとか、風評に流されない強い心を持つとか、被災地の分を埋めるような気持ちで普段の仕事を精一杯頑張ることも、広い意味で日本のためになっていくと思います。
いつも通りの生活が出来る環境にいる方は、ムリに自粛しようとせず、今ある暮らしに感謝して元気に日々暮らすことが、残された日本人としてのひとつの使命であるようにも思うのです。

私は今回の震災で多くのことを学ばせてもらいました。日本人としての誇りや、さらには海外に住む日本人としての立ち位置のようなものを、再確認させられた思いです。
放射能汚染のことも、国内外でさまざまなニュースが流れています。海外でのニュースはよりセンセーショナルですから、まるで日本が被ばくしたかのようにとらえる人もいるかもしれませんが、今まさに原発の現場で被害を最小限に食い止めようと身を挺して作業に当たっている皆さんのためにも、私たち日本人は元気に頑張っていますよ!と明るく堂々としていたいと思っています。

ここ数日、大変な状況にありながらも復興に向けて歩み出している人々のニュースを見て、もはやニュースを見てうるうるしている場合ではない、という気がしています。
元気が出せる人は元気を出して、普段の生活をする。共倒れすることがないよう、自分の持ち場で出来ることを頑張る。被災者の方に心を寄せる、というのは、そういうことではないかと思っています。

このような状況下で、それでもアイルランドに来て下さるというお客様に、心より感謝しています。そのお気持ちに答えるためにも、いつも通りに明るくお迎えし、楽しくお過ごしいただけるよう心をくだいていくつもりです。
旅行を自粛するかどうか迷っている方、もしもご自身のお心が元気で、日本人として海外に元気を発信するぞ!というようなお心持ちになれるのであれば、ぜひいらしてくださいね。
このような時期だからこそ、感じることも多いはずです。

suisenyellow
アイルランドもそろそろ春です♪

コメント

Trip to Ireland

いつも楽しく読ませてもらっています。

私は約5年前、Cashelに1年間ホームステイしていました。その後、訪れることができていませんが、今年は年明けから、絶対夏休みに行こうと考えています。また、その考えは変わっていません。
日常生活をいつもどおり送る。必要以上の自粛はしないというのが、今現在の私の意見です。(ちなみに家は静岡県です。)

日本の厳しい状況はまだ当面続きますが、ぜひ伝えたくてコメントを書かせていただきました。

海外在住の日本人の方たちで、「日本行きをキャンセルする」という人たちも結構いて、え~行けばいいのに~と思ってしまいます。もちろん被災地の出身の方は、休暇気分どころではないでしょうが、関西とか九州の出身の方でも「放射能が怖いから」とか言われるので、海外メディアの大げさ(?)な報道に怖がらされてしまったところもあるのだと思います……。
私はまた帰れるものなら帰りたいです。帰って何ができるわけでもないのですが、こちらへ戻ってきたとたん、急にリアルタイムでニュースが耳に入らなくなったような気がして。

Re: Trip to Ireland

Kaori Nishioさんへ
コメントありがとうございます。
同感です。こういう状況下だからこそ、元気を出せる人は元気を出して、いつも通りに暮らさなくてはならないですよね。みんながしゅんとなってしまっては、日本全体の経済が止まってしまいますし。

昨晩また東北地方で余震があり、心配です。これ以上、状況が悪くなることがないように、Kaoriさんのアイルランド旅行が予定通り実現しますよう、心からお祈りしています!

Uisceさんへ

Uisceさん、こんにちは。
そうですよね、私は震災があってすぐ、日本へ帰って来たかったです。幸い、震災のずっと以前から帰国の予定をしており、こういう時に日本に帰ってこれて本当にラッキーだったと思っています。
私の実家は幸いにも被害を受けることはなかったのですが、海外でニュースを聞いていると日本全体が沈没したかのようなイメージですものね、家族が無事だと聞いても、この目で見るまでは安心できない…という気持ちでした。
放射能に関しては、怖いとか言っている場合ではない!と思っています。これは長いスパンでの問題で、今現在日本へ来たら被爆してしまうとか、そういうことではないのですから。長い年月浴び続けるようなことになったら危険…ということだと理解しています。それを食い止めるために多くの方が知恵をしぼり、身を挺して作業をしてくださっている…そういった状況を知ることが出来ただけでも、今回このタイミングで帰国したことに意味があったと思っています。

アイルランドへの想い

ナオコさん、背中を押して頂いてありがとうございます。何年もまえから計画をたて、その都度、ハブニング
があり見送らざるを得なかったのです。そしてまたこのことが起こり愕然とせざるを得ませんでした。昨年、
66歳にして初めて母の墓参りができました。そこは天草の対岸 長崎県口之津です。原城から見る普賢岳の
姿を仰ぎみて、火災流に巻き込まれた人のこと、天草四郎時貞のことを想うとケルトの壮絶な歴史のなかでの
ひとびとの苦難のなかでも持ち続けた優しさに心打たれます。アイルランドの人の心にふれ、人間としての
共生感を享受したいものです。ブリティッシュも通常どおり飛ぶようですし、運転も年齢制限にひっかかりますので。We shall overcome!の気持ちで前進します。一文の学生時代には思いも及ばなかったことを実現する気持ちに満たされています。5/21ダブリンの大地を踏めるのが楽しみです。現在住んでいる
神奈川 津久井湖の周辺は桜の匂いに包まれています。東北の桜は冬に耐え美しいものです。ありがとうございました。アイルランドのどこかですれちがうことがあるかも知れませんね。

Re: アイルランドへの想い

橋本茂毅さま
なんと、口之津とは…! つい先日、天草の鬼池からフェリーで口之津に渡り、雲仙・普賢岳の辺りへも足を延ばしてきたところです。なんだかご縁がありますね。驚いています。
その辺りにはアイルランドにあると同じような、古代の巨石建造物があり、何か共通点を感じています。おいおいブログで紹介させていただくつもりですが、天草で見てきました。雲仙へ行く途中にも「原口ドルメン」というのが地図にありました。
アイルランドへの旅をご決心くださり、良かったです。5月下旬でしたら、そろそろ初夏の日差し。楽しい旅になることでしょう。
航空機は飛んではいますが、スケジュールの変更や突然の欠航など、日本の状況によってまだまだ乱れがありますので、万が一、1~2日出発・帰国が遅れても問題がないように、余裕をもってスケジュールを組まれるといいと思います。(私の帰愛便も、先日の東北地方での余震の影響でロンドンから機材が飛んでこず欠航。すぐに別の便に振り替えてくださったので、問題はありませんでしたが)
どこかですれ違えるといいですね!

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。2000年よりアイルランド在住。アイルランドでの生活、ガイド業を通してのさまざまな体験を皆さんと共有できたら嬉しく思います。最近の趣味はサーフィンとバラ栽培♪

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