記事一覧

アイルランドは総選挙です

アイルランドは今、総選挙の真っ最中で、明日がいよいよ投票日。
このところTVもラジオもフェイスブックも、選挙の話題でもちきり。週初めにはRTEで党首討論が行れたり、街頭での選挙キャンペーンも日増しに白熱。
(個人的には、このところのいちばんの関心事はシックス・ネイションズで、さらにエジプトやリビアの情勢、ニュージーランドの地震…と世界の動きが激しかったので、実は総選挙ネタにはあまり気が向かず。支持したい政治家もいなくて、今回の選挙、私的にはあまり盛り上がれませんでした…)

明日の投票に向けて、今日のニュースは「候補者に1、2、3…と順位をつけましょう」など投票の仕方を説明する報道だったり、ラジオでは「アイルランドの選挙制度は他の国に比べて複雑すぎやしないか?」といったディベートが盛んに行われたり…。
確かにアイルランドの投票&開票方法は複雑で、私も理解するまでに時間がかかりました。(細かい部分はまだ理解が足りない部分も…)調べてみると、この方法は日本語では「単記移譲式」と呼ばれるシステムとのこと。

アイルランドの下院選挙は比例代表制で、全国43の選挙区に166の議席があります。(各選挙区の定数は3~5名)
有権者は、候補者の名前に当選させたい順に1、2、3…と順位をつけて投票し、まず第一回の集計では、順位1の候補者の得票が集計されます。
この時点で当選に必要な得票(有権者数などから割り出された数字が決められている)を得た候補者が当選…となるのですが、当選に必要な票数を超えた分、いわば余った票は、順位2の候補者へと均等にまさわれます。すると、ちょっぴり必要な票数に足りなかった候補者が、必要票数を得て当選となったりするのです。(第一回の集計で次点だった場合でも、順位2の票が少なかったりすると、ここで追い抜かれてしまう場合も…!)
仮にここで、定数を満たす当選者が出ない場合は、最下位の候補者を落選させ、その票を順位2の候補者へまわします。
当選者数が定数に満ちるまでこの作業を繰り返していくので、開票にはとても時間がかかるのです。
(こういうことだと理解しているのですが、もしおかしな部分があれば、ご指摘ください!)

election2011
昨日は北西部・ドネゴール沖の島で、今日は西部・ゴールウェイ沖の島で、本土に先がけて投票が行われました。アイルランド語で張り紙された島の投票所(RTE.ieより)

開票は翌26日に始まり、新内閣の発表は3月9日(水)とのこと。開票に1週間位要することもあるので、結果が出るまでまだまだ先は長いです。

現在は、フィナフォール(Fiana Fail)と緑の党の連立政権なのですが、経済の失敗などにより議席をかなり減らすことが確実視されているので、対するフィネゲール(Fine Gael)が単独与党となるか、もしくは労働党との連立政権となるか…。
フィナフォールの支持率が下がっているため、インディペンダントの議員が票を伸ばす可能性も高いとのこと。

周囲の人の声を聞いていると、「フィナフォールに入れたくないけれど、長年支持してきたので他の政党の議員に入れるのも抵抗あり。なので、今回は投票しない」とか、「リフレッシュのためにフェネゲールが政権を握るのもいいと思うが、エンダ・ケニー(フェネゲール党首)がティーショック(首相)になるのはいかがなものか」など、今回の総選挙は悩みどころが多いようです。

ちなみに選挙権があるのは、アイルランド人&英国人在住者のみ。よって私たち日本人の在住者は、今回は選挙の様子を見守るのみ…ということになります。(地方選挙の場合は私たちにも投票権があります)

コメント

こんにちは。
今回の総選挙はGeneral(National) Election なので、投票権があるのはIrishとBritishだけなはずです。
UK以外のEU出身者に投票権があるのは、ヨーロピアン・エレクションとローカル・エレクションですよ。

http://www.citizensinformation.ie/en/government_in_ireland/elections_and_referenda/national_elections/voting_procedure_in_a_general_election.html#l1f4da

http://en.wikipedia.org/wiki/Elections_in_the_Republic_of_Ireland#Eligibility_to_vote

kazさんへ

お~、わかりやすい一覧表。ご指摘ありがとうございます!
ジャーマンの友人が投票していたのでEU圏内の人は投票できるのかと勝手に思っていました。おそらく彼女はアイリッシュ・パスポートを持っているのでしょう。
早速訂正させていただきました。ありがとうございました。

単記移譲式導入を提案している立場から

単記移譲式のご紹介ありがとうございます。

アイルランドの選挙については、元山健先生の書など
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/seiji200601/view/20090201
で知りましたが住んでいる方の意見は迫力が違いますね。


> ラジオでは「アイルランドの選挙制度は他の国に比べて
> 複雑すぎやしないか?」といったディベートが盛んに行われたり…。

複雑だけどすばらしいと
アイルランドの人は皆考えていると、私は思っていたのですが・・・。


http://geocities.yahoo.co.jp/gl/seiji200601/view/20110206/1296957683

Re: 単記移譲式導入を提案している立場から

誠司さんへ
コメントありがとうございます。サイト、拝見させていただきました。民意を反映させる良い方法のようですね。
こちらでは今まさに開票が行われていて、当選&落選の速報がTVなどで続々と流れています。
こちらは日本に比べて投票率が高く、70~80%らしいです。私の知人の中には、投票するためにホリデーの日程を変えた人もいて、皆、とても大切なことだと考えているようです。

単記移譲式導入を提案している立場から

私のブログ参照いただきありがとうございます。

日本で人気のニュース解説者の池上彰氏が
「日本は選挙の投票率が低いため、国別民主化ランキングが低い」
と言っていました。
選挙制度改革だけでなく国民の政治参加意識が大切ですよね。


元山健先生の原稿を読んで
アイルランドでは単記移譲式は小学校からの常識だと思っていましたが
『明日の投票に向けて、今日のニュースは
 「候補者に1、2、3…と順位をつけましょう」など
 投票の仕方を説明する報道だったり、』
はちょっと驚きでした。

Re: 単記移譲式導入を提案している立場から

やはり一般の人には毎日のことではないので、投票の方法が難しいとか、簡単だとかいうことではなく、票を無駄にしないために確認の意味で、注意を呼び掛けているのだと思います。
私も日本の投票方法…と言われても、すぐにはピンとこないですから…ね。

単記移譲式導入を提案している立場から

ナオコ様
ご返事ありがとうございます。
なるほど、選挙公報の1つなんですね。


コメントの投稿

非公開コメント

全ての記事を表示する

スポンサーリンク

お知らせ ☘

新刊のお知らせ
「絶景とファンタジーの島 アイルランドへ」(イカロス出版)5月29日発売

ikarosbook0517
アマゾン
イカロス出版サイト

イベントのお知らせ
秋のケルト市
10月9日(月/祝)浅草ライオンスタジオ

★トークショー「アイルランドの知られざるヒーロー/ヒロインたち」
満員御礼にて無事終了、ありがとうございました!

プロフィール

naokoguide

Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。2000年よりアイルランド在住。アイルランドでの生活、ガイド業を通してのさまざまな体験を皆さんと共有できたら嬉しく思います。最近の趣味はサーフィンとバラ栽培♪

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ