ここ数日、某大手旅行会社と現地手配会社の方々の、アイルランド視察旅行をご案内していました。
ジャイアンツ・コーズウェイへ行ったり、列車に乗ったり、ダブリンでホテル視察をしたり…。新しいツアーの原案も出来上がったりして、密度の濃い数日間でした。
ご案内させていただいた方々は、いずれも観光業界の第一線で活躍する、マネージャーもしくはエクゼクティブ・クラスの方々。
ダブリンでの最後の夜は、高級レストランで和やかにお食事をご一緒させていただいたのですが、フォアグラだの、ブラックソールだの、とろけるほどおいしいステーキだの…と、まるで夢のようなディナー。
本当においしくて、のどを鳴らして(おいしいステーキを食べるときは喉が鳴るのです…!)食べている私の横で、某大手旅行会社の第一線で活躍するある方が、こんなことをポツリとおっしゃいました。
「子供の頃はナイフとフォークで食事するのが夢だったな~」
…と。
この方、ヨーロッパ中のミシュラン・スターの有名レストランで、何度もお食事をしているような方。
その方がなんとも庶民的なことをおっしゃられたので、なんだかちょっとびっくりしてしたと同時に、その気持ち、私もわかる~とものすごく共感してしまいました。
旅行業ってやっぱり、「夢」を実現する仕事なんですよね。
今やエクゼクティブになられて、海外で豪華なホテルに泊まり、洗練されたレストランでお食事をしている方でも、原点はみな一緒。すべては、海外への大きな憧れから始まっているのでした。
私も子供の頃は外国へ行きたくて、海外の小説を読み、英語だのドイツ語だのをラジオ講座で聴きながら、いろんな空想をしていました。田んぼの中の家に住んでいたのですが、そこは洋館で周りは麦畑…とか想像してみたり(笑)。
ナイフとフォークに憧れていたその方も、お箸で漬け物をつまみながら、頭の中では大きなステーキを切ったり、キャビアを食べたりする自分を想像したりしていたのかな…(笑)。
そう思ったら、今まで偉い方だしちょっと気兼ねだな~と感じていたその方に、急に親しみがわいてきました。
今や偉くなっている方でも、私たちと同じように海外へ強い憧れが、そもそもの原点なんですね。
そして、その方も私も大人になった今、海を越えてナイフとフォークで最高級のお食事をしているし、緑の中の洋館もどきの家に住んでいるし…。なんだか空想していた通りではないですか。
そう、夢は強く願ってその通りに進めば、ちゃんと実現するのです♪
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