NPO団体により企画・製作された『
The Economics of Happieness(幸せの経済学)』というドキュメンタリー映画の試写イベントがダブリンであるというので、出かけてみました。
ナイトクラブの会場にて行われた試写会&トークイベント。それほど広くない会場内に200人ほどの人が集まり、座席が足りなかったので、私たちは通路の床スペースを確保。
隣りの人と肩を寄せ合うようなかたちで床に座り、パイント(パーもちゃんとオープンしていました)と持参したスナック片手に、なんだかピクニックのようで楽しかったです。

試写の前の挨拶が行われているところ。床座りの人、立ち見の人がいっぱいでしたが、みんな別に気にしないのです(笑)
映画は、ヒマラヤ山中のラダックにまで近代化の波が押し寄せ、人々の暮らしやメンタリティーが変わりつつあることを切り口に、「グローバリゼーションは私たちから幸福感を奪った」というメッセージをさまざまな証言と映像で伝えていきます。
NOP団体の代表であり、この映画を監督しているヘレナ・ノーバーグ・ホッジ(Helena Norberg-Hodge)さんが提唱するのは、グローバリゼーションではなく、「ローカライゼーション」。地元産の食品を進んで買う、地域活動を活性化させる…など、地域でに根差した暮らしに戻ろうではないか、ということです。
それを実行している地域の好例として、日本の小川町(埼玉県の小川町でしょうか?)が紹介されていました。
この試写イベントの宣伝が、Facebookを通じて行われた…というのも、興味深いことでした。
Facebookは、日本ではMixiやTwitterなどに比べると利用者がまだ少ないようですが、こちらでは数年前よりポピュラーなソーシャル・ネットワーキング・サービス。
ひとりが複数の友人にイベント招待を送り、その友人から友人へさらに招待が送られて…と、次々と情報が広がっていくので、こういうイベント事を宣伝するにもとても便利。
今回の試写はサーフィン仲間つながりで回ってきたので、会場で仲間にばったり会うのも楽しみのひとつでした。
映画の中で「地元産の食材を買いましょう」とか「レストランでは地元の素材が使われているか、恥ずかしがらずに尋ねてみましょう」ということがさかんに言われ、食べ物の映像を見ているうちにすっかりお腹がすいてしまった私たち。
試写に続いてトークイベント、ディスカッションが行われたのですが、終了までもたず、サーフィン仲間6人で連れ立って会場を出て、「オーガニック・フードを食べよう!」と意気込んだのですが…。
そろそろレストランも閉店…といった時間帯の夜のダブリンで、そのような場所が見つかるはずもなく、それでもマクドナルドは避けて、エディロケッツ(アメリカン・ダイナー風の、バーガーやチップスなどのアイルランドのチェーン)で妥協したところが可笑しかったです(笑)。
ちなみに、この試写イベントはアメリカ、カナダ、アイルランド、UKなどを回り、インド、タイ、日本でも行われるとのこと。
日本では2月19日・23日に東京で試写があるようです。→
映画「幸せの経済学」Web
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コメント
Granna
日本の公式Twitterはフォローしてたのですが、
こちらのは見逃してたんですね・・・
Facebookは苦手でついつい遠のくのですが、
もっとマメにチェックしないととダメですね。
2011/02/04 URL 編集
naokoguide
2011/02/08 URL 編集