旅行のプロ…でもあるべきツアーガイドですが、旅行中のお客様のケアに関してはプロであっても、自分の旅行となると…実はそうでもなかったりします(笑)。
私の場合…おそらく添乗員時代からあまりに多くの数々の修羅場をくぐってしまったためだと思うのですが(旅の失敗談・面白い話…と言われても、逆に思いつかないくらい!)、自分ひとりのことであれば「どうにかなるさ~」と、どこかで思っているのかも。
お客様がご一緒の時とは違って、ひとりの時は事前の準備や下調べは必要最小限しかしなかったりします。(全部現地に着いてから聞いちゃう…笑)
そんなわけで、私がひとりで旅するときは、どうにかしてしまうので結果はオーライとなるものの、そこに至るまでに意外と失敗アリ、知らないことアリです。
最近の話では、先月カナダへ行った時のこと。JFK経由だったのですが、マドリッドの空港で入国のVISAがないと言われて心臓が止まりそうになりました。
ESTAというVISA手続きを、事前にネット上でしていなくてはならなかったらしい。そういえばそんな話をどこかで聞いたことがあるような気もしますが、前回アメリカへ行ったのはその決まりが導入される以前だったし、今回は旅の目的地がカナダだったので、全くケアしてなかった…。
マドリッドの空港で、なぜかエルコルテイングレス(スペインのデパート・チェーン)のキャッシャーみたいなところへ行くように言われて、そこでお金を払って手続きしてもらい、事なきを得ましたが。
数日前、ロンドンへ飛ぶときも、心臓が止まりそうな出来事が…。
夕方のフライトだったのですが、昼間は雑事がいろいろあり、フライト時刻から逆算して完璧なスケジュールを立て、すべてプラン通りにこなし余裕を持ってダブリン空港へ到着。
ところが、ターミナルへ一歩、二歩…くらい足を踏み入れたところで、「あぁぁ~」と叫び声をあげ、そのまま踵を返してタクシー乗り場へ。ちょうど目の前にやってきたタクシーに乗って、一直線に自宅へ戻ったのでした。
なんとパスポートを持って来なかったことに、空港ターミナルに着いてから気が付いたのでした…ははは(汗)。
ロンドンへ行くだけなので、なんだか「パスポートが絶対いる!」って感覚がなかったんですよね~。(事実アイルランド人であれば、運転免許などのフォトIDがあれば、パスポートなしでもUKへ飛べるので)
数年前にも同じ失敗をし、その時はフライトを逃してしまったのですが、今回は間に合いました。良かった~。タクシーの運転手さんは同情してくれて、タクシー代をおまけしてくれました。
ロンドンでは、パブにご飯を食べに連れて行ってもらって、ラップトップの入ったカバンを置き忘れました…。ははは。
地下鉄の駅まで来て、やはり「あぁぁ~」と叫び声をあげて来た道を戻る、戻る、一目散に戻る…!幸いカバンはそのままそこにありましたが、おしゃれな靴を履いていたので、足が痛いことこの上なく、あ~、あれはほんとに辛かったです…(笑)。
ダブリンでモノを置き忘れるなんてことはまずないのに、やっぱり旅行中というのは、こういうことが起こってしまうんですね~。
お客様が忘れ物をしてしまう心理も、よくわかるような気がします。おそらく日本でだったら、絶対にそういうことはないのに…と皆さん、思ってらっしゃるはず。
アイルランドで忘れ物をしたら、どうぞレプラコーンのいたずらのせいにして、ご自分を責めないでくださいね~(笑)。
…とまあ、ツアーガイドの私でもこんな具合ですから、もしも旅先で「あ~、忘れちゃった!」みたいな失敗談をお持ちの方、それはいつものあなたではありませんので、お気になさらないように。
旅行中、いちばん大事なのは身の安全。それさえ守れればあとはささいなことですから、事が解決したらすべて忘れてしまいましょう…ね!ははは。(←と自分にも言い聞かせています…汗)
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コメント
fooh
意外とやってらっしゃるんですね!(笑)
まぁ終わりよければ全てよしってことで(??)
2011/01/31 URL 編集
ゆき
拝見させていただいています。
現在、私の会社では、
『何処かにラップトップを置き忘れてきた』
なんてことをしたら、始末書だけでは済みません(遠い目)
まぁ、企業秘密が入っているからなんですが・・・
色々な人の個人情報が載っていたりしたら、
と考えると、ちょっと怖いですね。
私も、旅行先では気をつけようと思います。
2011/02/01 URL 編集
naokoguide
そうなんです、プライベートでは思いっきり、抜けてます…実は(笑)。
ゆきさん、
It's not the end of the world!…ですよ~。
私は始末書よりも、新しくPCを買い直さなければならなくなる方がコワいです。昨年買ったばかりなので(笑)。
2011/02/01 URL 編集