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女神の山・ノックナリーへ登る

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ノックナリー山頂からの眺め。1月でもアイルランドはこんなに緑です!

スライゴ南部にあるノックナリー山(Knocknarea, Co. Sligo)にて、ハイキングを楽しみました。
標高327メートルのこの山は、山頂に先史時代の古墳であろう塚をいただく考古学的にも重要な場所。ケルト時代にこの地を治めた女王メイヴの墓所であるとも言い伝えられています。

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遠くから眺めたノックナリー(キャロモア巨石古墳群より)。女性の乳房の形をしていることから、女神信仰の山と考える人も。古代にはおそらく信仰の対象としてあがめられていたことでしょう

本格的に登りたい場合は、ふもとからの登山道もあるのですが、私たちは中腹まで車でのぼり、そこから山頂目指して片道30分ほどの手軽なハイキングを楽しみました。

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ストーンウォールに囲まれた道をいざ出発。日本から遊びに来てくれていた学生時代のお友達Mちゃんと一緒に

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この日はお天気は良かったのですが、前の晩に氷点下になったので、日陰の水たまりはまだ凍ったままでした

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泥炭地などによく生えるスファグナン・モス(sphagnum moss)。霜が降りた状態がなんだかとってもきれい

ノックナリーは石灰岩の山なので、ところどころ石がごろごろしているものの、それほど傾斜がきついわけでもなく、駐車場から30分程でわけなく山頂へ。
登るほどに景色が素晴らしく、眼下に霧がかかった様子はまさに幻想的。

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湾の上にはいつまでも霧がかかっていて、まるで神話の世界そのもの

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北側にはベンブルベン(Benbluben)もくっきり

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ついに山頂の石の塚に到着。高さ10メートル、直径55メートル、正式な発掘調査は行われたことがないものの、約4000年前に建造されたニューグレンジなどと類似の古墳だとされています。重さは推定4万トンだそう!

古代ケルトの神話に出てくるメイヴ女王は、アイルランド西部のコノート王国を治めた強い女王。
クーリーの戦い」として知られる、お隣りのアルスター王国との牛をめぐる大戦争は、そもそもメイヴ女王の負けず嫌いで激しい気性がもとになり起こった事件。アルスターの少年戦士であった英雄クーフリンが大奮闘した末に倒れたのも、この戦争でした。

ノックナリー山頂の石塚に、北の敵国アルスター王国をにらみつけながら「立ったまま」で埋葬されている(!)と言い伝えられるメイヴ女王。
塚の周りを一周してみましたが、古代の怨念は消え去っているようで、素晴らしい景色だけが印象的でした。

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大きな石塚の裏の日陰は、霜で一面真っ白

往復で小一時間ほどの手軽なハイキング。景色も史跡も楽しめて、古代神話にも思いをはせることの出来る、お勧めのコースです。女神信仰の山…と考えれば、パワースポットとしての期待できるかも!
それほど高い山ではありませんが、お天気次第では霧がかかり危険にもなり得るので、晴れた日を選んで登ってくださいね。

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アイルランドでのハイキングを楽しんでくれたMちゃん&Hさんご夫妻。一緒に登ってくれてどうもありがとう♪

※ハイキングの出発点となる駐車場への行き方:StrandhillとBallysadareを結ぶR292の途中にある、「Knocknarea」のサインを海と反対方向へ。約1.5㎞走り、「Knocknarea Mountain Car Park」のサインを左へ入ると300m先に駐車場あり。

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プロフィール

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。
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