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雪のグリーンゲイブルズ(PEIのクリスマス・3)

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18年ぶりのグリーンゲイブルズ訪問!(Cavendish, P.E.I.にて)

クリスマスの後、ストーム(雪吹雪)がやって来て、プリンス・エドワード島(P.E.I.)は一面本格的な雪景色となりました。
滞在も終わりに近づいた今日、やっとお天気が安定し、ワニータが車を運転してグリーンゲイブルズ(Green Gables)のあるキャベンディッシュ(Cavendish)へ連れて行ってくれました。

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刺さったら大変なことになりそうな…大きなつらら!グリーンゲイブルズ向かいの納屋にて

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冬場はクローズしているグリーンゲイブルズですが、建物前の道はちゃんと除雪されており、クリスマスの飾り付けもされていました

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これが『赤毛のアン』のモデルとなった家、グリーンゲイブルズ!

すべてはここから始まった…と言ってもいいくらい、私の人生の原点となった『赤毛のアン』。
子供の頃からそれこそ暗記するほどに何度となく読み返し、小説の舞台となったP.E.I.に憧れて育ち、いつか島を訪れたくて英語を勉強し、お金を貯め、島の女の子と友達になり(それがワニータ)、18年前についに島へやって来て…。そんなふうにして大人になり、そこから世界がどんどん広がっていったように思います。
そして当時は知りえなかったことですが、ワニータを含め、P.E.I.の多くの人たちの「故郷」であるアイルランドに将来暮らすことになるとは、縁というのはなんとも不思議なものです。

18年前に私が来た時とは変わって、今はビジターセンターが出来たり、向かいがゴルフ場になったりしているグリンゲイブルズ周辺ですが、幸い雪に覆われてそういったものはほとんど目につかず。
私たちの他には誰もいない、ひっそりと静かなグリンゲイブルズを目にしていると、小説の中の冬の場面が次々に思い出されてきました。
(アンの腹心の友・ダイアナの妹ミニイメイが喉頭炎にかかり、凍てつく中を2人がかけていく場面…とか。笑)

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家の裏の除雪されていない場所では、こんなに雪が積もっていました。多分、15センチくらい?

グリーンゲイブルズの裏手には小説の中にも登場する「おばけの森」があり、雪がかなり深かったのですが、少し歩いてみることに。

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なんとも幻想的

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すっかりお気に入りとなったカナダ印のキャップと手袋。このキャップ、赤い三つ編みが垂れているので、気分はすっかり「赤毛のアン」です♪

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森の奥を流れる小川。一部凍っていました

実はこの「おばけの森」で、18年前、私とワニータは木の幹に2人の名前を刻みました。当時は国立公園ではなかったし、少女らしいロマンチックな気持ちからしたのですが、今ではなんと常識のないことを…と2人とも後悔しています。
一体どの木に刻んだのか、今となっては探しようもありませんが、幹が育って消えていることを願うばかり…!

グリンゲイブルズ周辺には『赤毛のアン』の作者ルーシー・モード・モンゴメリ(L.M. Montgomery, 1874 – 1942)ゆかりの地がたくさんあります。
育った家の跡地、育ての親となった祖父母が経営していた郵便局、彼女がオルガンを弾いていた教会など。モンゴメリのお墓もキャベンディッシュの墓地にあります。

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雪に埋もれそうになりながらもお墓の前まで行き、18年ぶりにお参りさせていただきました。墓石の両側の木にはちゃんと雪よけがされていました

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郵便局近くで見かけたキツネ。この辺りは観光客が多いため、人慣れしている様子。きっとお腹をすかしているのでしょう、モンゴメリのご子孫で、現在彼女の育った家跡などを管理しておられるジョン・マクニール(John Macneill)さんが通りがかりに餌をあげていました

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キャベンディッシュの海岸。モンゴメリの小説や日記にしばしば登場します。今日はものすごい強風で、写真を取りながら吹き飛ばされそうでした

モンゴメリの小説、特にアン以降の作品や別の少女を主人公としたシリーズには、アイルランドやケルト的な要素がしばしば登場します。
アイルランドと関わるようになってからというもの、作品の中のそういった部分に目がいくようになりました。アイルランド人のばあや(アイルランドの城に奉公していた)や神父さんが出てきたり、ゲール語やドルイドなどに話が及んだり。

次は18年後…と言わずに、それほど間をあけずにまた戻って来たいものです。
前回は夏、今回は冬のグリーンゲイブルズでしたので、次回はできればリンゴの花の咲く頃にでも…♪

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キャベンディッシュからの帰り道。ノースラスティコ(North Rustic)の灯台

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さすがアトランティック・カナダ。ロブスター・バーガーです!

コメント

A HAPPY NEW YEAR!
冬のPEIは超寒そうだけれど、超楽しそう。
直子ちゃん、赤がグリンゲイブルズに映えてステキです。
冬の森の写真が凄くイイネ。これほど美しくは無かったけれど私には子供の頃を思い出す風景と似ています。
そして、こんな景色を見るたびにミニーメイを助けるあの場面を私もいつも思い出していましたよ。

Pearlさんへ

あけましておめでとうございます!
超・超楽しかったで~す♪ 早くお会いして、あれもこれもお話ししたい~。

ミニイメイのあのシーン、ミニイメイを可哀そうに思いながらも、しばらく引き離されていたダイアナと手を取り合って白銀の森をかけていく…それをアンがロマンチックに思っちゃうところがいいですよね。
一度、雪が降る中をドライブしたのですが、おおきな橇でシャーロットタウンへ行くシーンを思い出しました♪

なんて素敵なあなたの物語! PEIの冬の景色がさらにひきたてて
くれていますね。白に赤の帽子、手袋、赤のブーツ、おしゃれだわ。
少女から大人になるまでのことや、それ以後のアイルランドでの
生活はドラマチックですね。人は誰でもひとつだけ名作が書けると聞いたことがありますが、(その人の人生を書けば)あなたのは
本当に素敵な物語の予感がします。

P.E.I.だよりをありがとう

明けましておめでとうございます。
冬のP.E.I.の雪景色は想像するしかない世界ですが、こうしてnaokoちゃんが訪れた様子を見ると、まるで自分が言ったような気がします。今度お会いしたときには、詳しいお話を聞かせてくださいね。
今年も素敵な1年になりますように。

アンナムさんへ

いつも素敵なコメントをありがとうございます。
私の物語は名作になるかどうかはわかりませんが(笑)、この先もまだまだ続きそう…な予感です♪
赤の帽子と手袋は、クリスマス・プレゼントに向こうでいただいたのですが、偶然にもほんと、ぴったりのコーディネートとなりました。

Re: P.E.I.だよりをありがとう

ハタ坊さん
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします!
多分、今度お会いした時には話が止まらないと思いますが…(笑)。たっぷり聞いていただけたら嬉しいです♪

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。2000年よりアイルランド在住。アイルランドでの生活、ガイド業を通してのさまざまな体験を皆さんと共有できたら嬉しく思います。最近の趣味はサーフィンとバラ栽培♪

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