
サーフボードを頭にのせて…。ロスナウラ海岸にて(Rossnowlagh, Co. Donegal)
久しぶりに波のコンディションのいい日に当たり、冬晴れの空のもと、思い切りサーフィンを楽しみました。
今日みたいな波を「グラッシィー(glassy=表面がガラスのようにツルリとした…ってこと?)」と言って、サーフィンにもっとも適した波のコンディションらしいです。

休日で波もいいとなれば、サーフ・ポイントには人がいっぱい。アザラシみたいな黒いモノはすべて波待ちしているサーファーです(笑)。海の向こうに見えるのは、南ドネゴールのブルースタック・マウンテン(The Bluestack Mountain)

テイクオフ成功。滑り出したサーファー
サーフィンをやればやるほど、この「グラッシー」で風もなく、波のサイズが大きすぎず、小さすぎず…というコンディションに当たるのが、なかなか難しいことがわかってきました。
コンディションがいいからと言ってその日に必ず行けるわけではないし、予報を見て、今日はいいぞ~と思って海へ向かっても、着いた時には変わってしまっていたり。
海まで実際に行って、自分の目で見ないことには、やっぱりわからないのですね。
先週のある日は、波は良かったのですが風が強すぎて、海に入る以前にボードが飛ばされかけ、砂まみれになって追いかけること数十分。その時点で、服のままずぶ濡れ(笑)。
結局、ボードを持って海まで歩いて行くことが出来ないという理由で泣く泣く断念したのですが、その後、風速130キロという超強風が吹き荒れたので、入らなくて良かった~ということになったのでした。
いずれにしても、今の私の段階では、どんなコンディションでも何らかの練習にはなるので(ひたすらパドルするとか、波に向かってダック・ダイヴの練習をするとか。はたで見ている人がいたら、変だと思ってると思う…)、危険がない限りは波をあまり選ばず、とりあえず入ることにしています。
それでも、その「練習」があまりにも続いていたので、今日はついに「本番が来た~!」とばかりに、次から次へといい波をキャッチ出来て、それはそれは楽しかったです♪
少し前までの「ボードに立てた~、やった~」という段階を通過して、最近の課題は、とにかく沖へ出ること。
それには、一にも二にもパドル、パドル…なので、波に乗っているよりも、ひたすら漕いでいる時間の方が長いです。やっと沖に出たら、今度は波を待っている時間も長い。で、やっといい波をキャッチして、テイクオフして、乗ったところで今の私のレベルでは数秒…なんですよね。
そう考えるとサーフィンって、波に乗るまでにかかる時間の長いこと。まずはビーチへ行くまでのドライブ、着いたらボードを下ろして、ウェットスーツに着替えて、終わったらまた着替えて、ボードを車にくくって…と、目的の「波」に到達するまでが本当に長いのですが、それも全部含めて楽しかったりするから不思議です。
今日もダブリンから、霧に覆われた内陸部をえんえん3時間車で走ってロスナウラへ行ったのですが、大西洋のほんの数キロ前で突如として霧が晴れ、まるで別世界に来たかのように目の前がクリアーになったんですね。
それはそれはドラマチックな瞬間で、サーフィンの神様がそこだけ霧を払って待っていてくれたかのよう。まだ波に乗っていないにもかかわらず、あ~はるばるやって来て良かった~と、一瞬うるうるしてしまいました(笑)。
モノゴトって、すべてこういうものかもしれません。
波に乗って滑る快感を得るためにははいろいろな経験をくぐり抜けねばならず、辛かったり悲しかったり、ちょっと楽しかったりするのですが、それを全部「味わう」ことが「今、生きてます!」ってことなのかも。
パドルしすぎて、今、手がもげそうに重いですが、これも味わうべき経験のひとつ…なんでしょうね♪

夕暮れのロスナウラ海岸。引き潮になったビーチで犬と遊ぶ人々
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