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ボートに乗ってデヴィニッシュ島へ

ファーマナ県(Co.Fermanagh)の真ん中を斜めに貫くアーン湖(Lough Erne)には、「1年の日にちの数だけ島がある」と言われています。
実際の数は、1年にはちょ~っと足りないのですが(154島…!)、1880年代のかんがい工事で水面が3メートル低くなった時に新しい島がたくさん現れたこともあり、細長い湖には小さな島がいっぱい

海でも湖でも、ボートに乗って島へ行くってワクワクしますよね~。
昨日の研修旅行でも、いい大人が40数名(それも全員ツアーガイド)エニスキレンからいそいそとボートに乗り込み、いざ、下アーン湖に浮かぶデヴィニッシュ島へ~!

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大西洋と内陸部を結ぶ水上の交通路の中継地として、古代から栄えてきたアーン湖。今や全くの無人島と化しているデヴィニッシュ島にも、修道院を中とした文化が花開き、人々が集っていた時代があったのです。

デヴィニッシュ島の修道院は、6世紀に聖人ムレース(Molaise)により創始され、17世紀初頭まで存続していました。
島には、教会堂の廃墟の他に、アイルランド独自の建造物であるラウンドタワー(円塔)とユニークなハイクロスが残っています。

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島内に66残るラウンドタワーの中でも、かなり保存状態が良いもの。鐘楼、見張り塔、緊急時の非難所として利用された。9世紀)

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芸術性の高い16世紀のハイクロス。ハイクロスとしてはかなり後の時代に作られた貴重なもの)

※上の2つの写真、ほんの数分違いで空の色がこんなに違う…これぞアイルランドの空。

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12世紀の小さな礼拝堂。こんな姿になってしまったのは、19世紀に上部を崩し、建築資材として持ち出されたため)

エニスキレンからほんの2キロ弱、片道30分のボートトリップで、廃墟をいただく小島へタイムスリップしてきた気分~。
このような離れ小島での修道院の生活はさぞかし厳しかったことでしょうが、今となっては辛かったことは忘れ去られ、廃墟の様子がロマンチックでさえあります。

帰りのボートからは、キングフィッシャー(=カワセミ)を2度も発見!
目が覚めるような真っ青な体、胸だけがカラフルなオレンジ色の「空飛ぶ宝石」と呼ばれるこの鳥、湖面をすごい速さで飛ぶのでなかなか見つけることが出来ません。(どんな鳥かご覧になりたい方は、この方のページに写真がたくさん!)
まさに「幸福の青い鳥」を見つけて、心地よく夢から覚めたような気分でした~。

デヴィニッシュ島行きの水上バス
M.V.Kestrel
Tel: +44-28-6632-2882 (アイルランドから 048-6632-2882)
乗り場 Brook Park, Enniskillen
(ベリーク・ドネゴール方面へ行くA46線沿い)
定期運行はイースターから9月まで(出航時刻は要確認)


※下アーン湖には、他にも史跡のある小島がいくつかあります。ボア島のヤヌス像(プロフィール写真)についてはこちらをご参照くださいませ。

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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。

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