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バレンの鍾乳洞、エルウィー・ケイヴ

石灰岩が作り出す、ありとあらゆる地形が見られると言われるバレン。
約120平方キロメートルの範囲に、おびただしい数の鍾乳洞がありますが、見学できるものは唯一、エルウィー・ケイヴ(Aillwee Cave)のみ
先日Lally Toursでバレンをご案内した時に、初めてこの鍾乳洞を見学をしてきました。

今から35万年前、氷河時代の真っ最中に形成され始めたエルウィー・ケイヴ。その頃は数百年ごとに激しい気候の変化があり、温暖になって氷が溶け出すたびに、そこを流れる水に削られて少しずつ洞穴が拡大していきました。
最終的には、約1万5千年前、氷河時代の終わりに氷が全部溶けて流れ出した大量の水が、エルウィー山中を約1キロにわたって駆け抜けて出来たのが、現在の形。1034メートルのうち、3分の2までが一般公開されています。

洞くつ入り口では、クマがお出迎え!

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エルウィー・ケイブのシンボル・マークはクマ。
洞くつ内の温度は常に10度、冬は暖かく、夏は涼しい快適な環境の中で、さまざまな動植物の棲家となってきたわけですが、今やアイルランド島では絶滅してしまったクマ(black bear)の骨が発見されたことにちなむものです。
このクマちゃん、約1200年前に冬眠したまま永遠の眠りについてしまったらしいです。クマは約1000年前にこの島から絶滅してしまいましたので、仲間がみないなくなったことも知らずに、20世紀まで眠ってしまったんですね~。

洞窟内はかなり暗く湿っていて、まるで探検隊のような気分~。

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要所要所に、見事な鍾乳石が!

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(「にんじん」と呼ばれる鍾乳石)

鍾乳石は、1センチ出来るのに100年の歳月を要するとのこと。なんとまあ、気の長いこと~。自然の辛抱強さを見習いたいと思うと同時に、寿命を短く定められた私たちは人間が、どうしてこうもせかせかしているのかよ~くわかりました。

エルウィー・ケイブは1940年、ふもとの村バリヴォハンのジャック・マッガン(Jack McGann)さん(当時44歳)により、初めて発見されました。ウサギを追って山に入っていった飼い犬を追いかけていったところ、小さな小さな割れ目を発見、入ってみたら、なんとどこまでも続く洞窟になっていた~というのが、マッガンさんの発見ストーリー。

その後、専門家により調査されるまでにさらに30余年の歳月が流れ、1970年代に英・ブリストル大学が探検&調査、整備して、一般公開の運びとなりました。

洞くつの中で、約1分ほどすべての明かりを消して真っ暗闇にする演出をしてくれます。真っ暗の「黒い色」が見えるほどの暗さ。それが、原始世界の色なのかと思うと、なんだか神聖な気持ちが込み上げてきたのでした。


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Author:naokoguide
アイルランド公認ナショナル・ツアーガイド。長野県上田市出身、2000年よりアイルランド在住。趣味はサーフィン、バラ栽培、ホロスコープ読み、子供の頃からのライフワーク『赤毛のアン』研究。
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